仕事が忙しい

例年、年度末から数か月が若干忙しい。
今忙しいのは前々から解っているのだが、身体がおいそれとは慣れてくれぬ。
頭もついてこない。
あ、身体も頭もじゃ、なにもついてきていないではないか。
周回遅れか。

何者にかは解らねど確実に何者かに追われながら、ひたすら電卓をたたく毎日。


「なんか、ヘビメタとか聴きたくないすか。」

と、仕事中、隣の席のひとに言ってみるが、ノーリプライ。

「ヘビメタとか、流してくれるといいのになあ。」

虚空を漂う、わたしの声。

昨年も言ったが、聞き流された。
おととしも言ってみた気がする。
ちなみに、以前いた部署でもたぶん言っている。

正確に言えば「アイアンメイデン聴きたいなあ。」なのであるが、なるべく共感を得やすいように、一般名詞で言ってみた。

なのに、同情皆無。


アイアンメイデンのレコードを一枚も持っていないのに、コンサートへ行ったことがある。
アルバム「パワースレイヴ」がヒットした頃で、わたしが大学一年生の年に来日公演を行ったのだ。会場は、日本武道館。
知っているのは2曲くらい。
"Aces high" 邦題「撃墜王の孤独」
"2 minutes to midnight" 邦題「悪夢の最終兵器(絶滅2分前)」

居並ぶ黒Tシャツのメタル野郎に紛れる、普段着(ヘビメタ要素ゼロ)の女子大生。
ソバージュが流行っていた頃なので、髪型だけはスティーヴ・ハリスと一緒。

アイアンメイデンのコンサートへ行きたいなあ。

ふだんヘヴィメタルを聴かないのは昔からなのだが、アイアンメイデンにはなんとなく愛着がある。
「プリズナー№6」をモチーフにした曲もあるしな。

仕事に煮詰まったときに聴きたい曲は、有無を言わさない曲だ。
爆音で目を覚ましたいわけではないのである。
わたしにノリノリで仕事をさせておくれ。

アイアンメイデン以外だと、ジェフ・ベックだな。
「スキャッターブレイン」とか「蒼き風」とか。最高だあ。

アンサンブルモデルンが演奏した、フランク・ザッパの楽曲もいいぞ。
"Thank you, thank you, thank you, thank you, thank you and thank you."
と、ザッパによるアンサンブルと指揮者の紹介から始まるんだ。
"Dog breath variations/Uncle meat"

こういうの選んで、流しちゃだめかなあ。もちろん残業中だけでいいから。


だめだよなあ。

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