3月10日の日記

2013年3月10日 日常
意外と見られているものだ。自戒自戒。


身体の不自由な家族を連れて、スーパーへ。
優先駐車場が空いていたので車を入れようとしたところ、反対側から来た営業車に入られてしまった。
そちらは、運転者ひとり。
こちらは介助者がいるから、お譲りしましょう。

とりあえず家族を降ろすため、その営業車の隣に車を置き、あわてて車椅子など出していると、営業車の運転手さん、車を降りてすたすたと店内へ。

内部障害かな。お仕事ご苦労様です。休日なのにたいへんだなあ。
目に見えない障害って、誤解されやすいからなあ。

ところが、かのお方の車両を見てびっくり。

『医療法人社団〇〇会 送迎受付センター 無料送迎車』

身体の不自由な患者さんを、診療まで送迎する車両だったのだ。
フリーダイヤルの番号も、でっかく車体に書かれている。

しかし、と、気を取り直す。
もしかして、患者さんとここで待ち合わせているのかな?
田舎とはいえ、ゆっくり移乗できるスペースのある住宅ばかりではないからなあ。
この近所は、共同住宅も多いしな。

自分の車をいそいそと動かし、スーパーの入り口まで来てみたら、ちょうど、くだんの運転手のおっさん(もはやおっさん呼ばわり)、買い物袋をぶら下げて店から出てきて、車に乗り込み、単身ぶぅーんと去って行った。

いずことも知れず、去って行った。

ほかの誰も乗せずに、去って行った。

勇者である。
果敢である。
潜在的なユーザーを尻目に、優先駐車場へ乗り込む勇気を称えよう。
行きかう人の目にどう映ろうと、営業車で乗り込む勇気を称えよう。

あんな送迎、あるといいなと思っていたのにな。

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