わたしは知らぬ

昨日、美味しいお鮨をごちそうになった。 
むろん回っていないほう。
高笑い。

回転鮨でも、お持ち帰り鮨でも、美味しくいただいていたのに。
それはおとといまでの自分。
さらば、昔のわたしよ。

海老の色が違う!
牡蠣のうまみが違う!
卵焼きの風味が違う!
鯵、穴子、シマアジ、中トロ、ヒラメ、コハダ、サバ、すべて味が違う!
シャリはもちろん、ネタも冷たくないよ!
酢飯はほろっと口の中で崩れるし、ネタはほどよい温度で、
おさかなのうまみを堪能。
美味しかったね。
ごちそうさまでした。

その昔、職場の先輩女性に、お鮨をごちそうしていただけることになった。
むろん回っていないほう。
あれは確か平成4年とか5年とか。
お鮨屋さんなんて初めてだ。だから自分の腹の加減がわからない。

今日のお夕飯はお鮨、という午後。
他の職場を通りかかったら、よりによって、ケーキをおすそわけされてしまった。

20代だったから、ケーキはベツバラだと思っていたさ。

ベツバラでは、なかったさ。

夜のお鮨が、進まないこと。

一生の不覚である。

終生忘れまい。


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