他にタイトルを思いつかなんだ。

1980年はポール・マッカートニーの不来日で明けた。

しばらくして、渋谷陽一のラジオ番組で、当時を振り返るポールのインタビューを聴いた。
収容された施設では、他の収容者に結構喜ばれたらしい。
また、彼らが「マギタチャ」と盛んに言っていて、何のことやら判らなかったが、そのうちマーガレット・サッチャーのことを言っていると気付いたとか。
まるで旅行の思い出を振りかえるがごとく語っていた。

たまたま最近、レコードコレクターズのバックナンバーで、プロモーターの横山東洋夫氏のインタビューを読んだ。
プロモーター業で最も苦労するのが、入国だそうである。
インターポールに事前に逮捕歴を問い合わせたり、法務省に相談したり、それでも難しいとなると、法務大臣に陳情までしたとか。(例に上がっていたのは、ポールではなく、レイ・チャールズである。)

ポールは、80年の逮捕以前にも一度、ビザを取り消されて来日公演が中止になっている。
が、その後何度か来日公演を行っているから、そのへんは折り合いがついているんだろう。

音楽業界への実績や貢献度から言えば、もはや国賓レベルである。リビング・レジェンドである。

プロモーターのひやひや度も国賓なみ。

ロンドン五輪開会式でのポール、ちょっと風貌がオバサンぽかったが、心を動かされた。
最近のアメリカツアーでも、立ってベースを弾きながら歌う姿が報じられている。
あるセットリストでは、「エイトデイズアウィーク」から「ゴールデンスランバー」まで、全36曲。すごいなあ。

目下すっかり夏バテなわたしには、諸々羨ましい。

特にポールのファンではないけれど、「心のラブ・ソング」のベース、間近で聴いてみたいなあ。

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