Daryl Hall & John Oates "August day"
1978年のアルバム『赤い断層』収録。
重たい灰色が立ち込める空のイメージはけだるい。
シンプルな演奏とダリルののびやかなヴォーカルが、なんともかっこいい。
大人っぽい。

子供な感想。

35年前の8月は、今みたいな酷暑じゃあなかったんだよなあ。
プールの帰りに、アスファルトを裸足でぺたぺた歩いていたもの。

XTC"Summer’s cauldron"
1986年のアルバム『スカイラーキング』収録。
アルバム冒頭、虫の声のようなSEに導かれてはじまる。
夏の大釜で、どろどろに溶けたバターの中で溺れるイメージ。

暑いよ。

"When miss moon lays down, and sir sun stands up"
という歌詞が、いかにもイギリスのおとぎ話的。

プロデューサーのトッド・ラングレンとの確執で超有名なアルバム。
バンド公認の記録本を読むと、それはもはや流血の惨事が展開されても不思議ではないくらい、緊張感溢れるスリルとサスペンスの現場だったらしい。
が、トッド側の記録本では、それすらもはや成功譚。
バンド側もいい思い出くらいのコメント。

それでいいのか。

参考文献
クリス・トゥーミィ著『XTC チョークヒルズアンドチルドレン』(新宿書房 1993)
ポール・マイヤーズ著『トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代』(P-Vine BOOks 2011)

夏休み、暇を貪っていたのが懐かしく思い出される。
部活も行かない、アルバイトもしない、趣味もない、何もしない。
さりとて学校に行きたいわけでもない。
だらだら、だらだら過ごしていたんだ。

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