日本に決まるだの決まらないだの大騒ぎの9月5日、ローフス・ミシュ氏は亡くなった。

映画「ヒットラー最後の12日間」で、いよいよ陥落、という時に呆然としていたミシュ氏(を演じた俳優)が印象に残っている。
あの場面、音楽ともなんともいえない音が、背後に流れていた覚えがある。

といっても、劇場で見たのではなく、何年か前にCSの映画専門局で頻繁に放映されていたのを、切れ切れに見たのだった。

主演は、天使やら総統閣下やら、難役をものにするブルーノ・ガンツ。

ガンツの主演作「ベルリン天使の歌」も、分断されたベルリンを舞台にした、重い映画だ。
そんな中、ピーター・フォークのシーンが文字通り彩りを添えていた。
屈託のない、元天使、現人気俳優。

「ヒットラー最後の12日間」に描かれた総統地下壕の関係者はみな亡くなり、ミシュ氏が最後の生き残りだったという。

ドイツの俳優を殆ど知らない。
ミシュ氏を演じた俳優を調べてみると、そのHeinrich Schmiederは、三年前に亡くなったという。

ふと思い出したが、映画「鷲は舞いおりた」では、ドイツの軍人のはずなのに、全員英語を喋っていて(イギリス映画だから)、ちょっとトンデモ映画みたいだった。

村上春樹のエッセイで確か、映画の原作"The eagle has landed"が、当初「鷲は土地を所有した」と翻訳されていた、と書いていたが、ほんとうにほんとうかな。
わたしの記憶違いか。

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