潔く齢をとる

2013年11月13日 日常
もうしょうがないのだ


朝刊を読んでいたら、森雅之の名前があった。

森雅之。お父さんが、えーと、誰だっけ?

母に訊いたが、

「あ、誰だっけ。名前が出てこない」

「作家だよ、作家」

「あ、あ、あ、で始まる…」

まるで会話にならない。

出勤の支度をしながら、ふいに思い出す。
あ、有島武郎。あー、「あ」で始まる。
有島武郎じゃん。
最近忘れっぽいなあ。

という話をしようとして、今度は森雅之の名前が出てこないときたもんだ。

ほれ、あの、「白痴」とか、えーとえーと、殺されるお侍の、あ、「羅生門」とかに出た、有島武郎の息子。誰だっけ。

まるで会話にならない。

困ったもんだ。

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