ことしあったできごとをふりかえる
2013年12月30日 日常始業前の雑談から
4月から配属が変わった。
つとめて同僚と雑談などしている。
うっせえばばあ、などと思われていないことを切に願う毎日。
それはさておき、ポール・マッカートニーが来日するが行けないなあ、など話したところ、同僚の若手からこんなことを言われた。
「ライヴって、CDの演奏よりどうしても落ちるじゃないですか」。
そこが残念、と。
そんなふうに考えてライヴに足を運んだことは一度もないが、彼の言わんとしていることは判る。
で、ふと思い出したのが、学生時代の知人。
マイアミサウンドマシーンの「コンガ」という曲のピアノが、ミスタッチが多すぎて聴いていられない、という。
彼女はピアノが得意で音感にもすぐれているそうで、バンドをやっている人に頼まれてギターソロの採譜をやっていると言っていた。
日頃Top40ヒットが好きでよく聴いているようだったので、そんなことを言い出すのが意外だった。
マイアミサウンドマシーン、別に素人バンドではないし、ノリ優先で間違っちゃったけどOKテイク!ってこともまさかないだろう。
結構パーカッシブなピアノ演奏で、この曲の象徴的な部分である。
すくなくともわたしには、こういう音楽だとしか聴こえない。
知識があるってのも、不自由なもんだとそのときわたしは思った。
録音されたものがお手本で、ライヴはそのおさらいである、などということがあるわけがない。どっちがいいなんてことはない。
むろん、お金を返せとは言わないが、なにか納得がいかないライヴもあることはあるが、別に、もっともミスの少ない演奏を聴きたいわけではないのだ。
そもそも、演奏されるために作られているのが音楽じゃないか。
最近、トッド・ラングレンの"2nd wind"をよく聴いている。
聴衆を前に録音されたライヴレコーディングで、聴衆の反応は制約されていて殆ど聴かれない。
お客さんの前で、バンドが一発録りをしているのだ。
けっこうな緊張感が感じられる。
トッドは、スタジオ録音盤のようなサウンドでありつつ、「客前じゃないと得られない、特別ななにかを併せもった作品」を目指した、と言う。
ライヴには何とも言えない、ファンタジックな瞬間がある。会場全体が、暖かい雰囲気に満たされる一瞬がある。
それが忘れられなくて、ライヴ会場へ足を運ぶのである。
参考 ポール・マイヤーズ『トッド・ラングレンのスタジオ黄金時代』(P-Vine BOOKs 2011)
4月から配属が変わった。
つとめて同僚と雑談などしている。
うっせえばばあ、などと思われていないことを切に願う毎日。
それはさておき、ポール・マッカートニーが来日するが行けないなあ、など話したところ、同僚の若手からこんなことを言われた。
「ライヴって、CDの演奏よりどうしても落ちるじゃないですか」。
そこが残念、と。
そんなふうに考えてライヴに足を運んだことは一度もないが、彼の言わんとしていることは判る。
で、ふと思い出したのが、学生時代の知人。
マイアミサウンドマシーンの「コンガ」という曲のピアノが、ミスタッチが多すぎて聴いていられない、という。
彼女はピアノが得意で音感にもすぐれているそうで、バンドをやっている人に頼まれてギターソロの採譜をやっていると言っていた。
日頃Top40ヒットが好きでよく聴いているようだったので、そんなことを言い出すのが意外だった。
マイアミサウンドマシーン、別に素人バンドではないし、ノリ優先で間違っちゃったけどOKテイク!ってこともまさかないだろう。
結構パーカッシブなピアノ演奏で、この曲の象徴的な部分である。
すくなくともわたしには、こういう音楽だとしか聴こえない。
知識があるってのも、不自由なもんだとそのときわたしは思った。
録音されたものがお手本で、ライヴはそのおさらいである、などということがあるわけがない。どっちがいいなんてことはない。
むろん、お金を返せとは言わないが、なにか納得がいかないライヴもあることはあるが、別に、もっともミスの少ない演奏を聴きたいわけではないのだ。
そもそも、演奏されるために作られているのが音楽じゃないか。
最近、トッド・ラングレンの"2nd wind"をよく聴いている。
聴衆を前に録音されたライヴレコーディングで、聴衆の反応は制約されていて殆ど聴かれない。
お客さんの前で、バンドが一発録りをしているのだ。
けっこうな緊張感が感じられる。
トッドは、スタジオ録音盤のようなサウンドでありつつ、「客前じゃないと得られない、特別ななにかを併せもった作品」を目指した、と言う。
ライヴには何とも言えない、ファンタジックな瞬間がある。会場全体が、暖かい雰囲気に満たされる一瞬がある。
それが忘れられなくて、ライヴ会場へ足を運ぶのである。
参考 ポール・マイヤーズ『トッド・ラングレンのスタジオ黄金時代』(P-Vine BOOKs 2011)
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