夕方のニュースで、ボビー・ウォマック逝去が報じられた。

井上アナが「ウーマックさん」とアナウンスしているのを聞いて、ああこの人はウーマックさんだったんだとハッとする。

正直、ソウルミュージックをあまり聴いていないので、自分にとって一番近しいのはトッド・ラングレン"Want of a nail"だ。
アルバム「ニアリー・ヒューマン」の1曲め。ハープの音ではじまり、ストリングスにのるトッドとボビー・ウォマックの掛け合い。ホーンもバックボーカルもふんだんに入っている絢爛豪華な構成だ。
この1曲めで、アルバムへの期待が高まる。

文献によると、当初、トッドはピーター・ゲイブリエルとのデュエットを想定したそうだ。

ストーンズがカヴァーした"It’s all over now"は、もともとボビー・ウォマックが自己のファミリー・グループで発表した曲だ。あたりまえのようにストーンズの名前を出したが、わたしがこの曲を知ったのは、ライ・クーダーの演奏のほうだ。「パラダイス・アンド・ランチ」収録の、ちょっとレゲエっぽいのんびりしたヴァージョンが好きだ。

「110番街交差点」など聴いて過ごす。

参考 ポール・マイヤーズ『トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代』 2011 P-Vine BOOks 

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