もはや日記とは言えない


パソコンの前に座るだけで汗だくである。

そんな7月19日土曜日、通勤電車のごとき東海道新幹線に揺られて渋公へ。
渋公。来たことがあるようなないような。
来たことがあるつもりでいたが、もしかしたら初めてかも知れない。

栗コーダーカルテット 20周年記念コンサート

20周年だから20円、という料金設定である。
相方さんが「チケット代を出して貰ったから」とさかんにいろいろ奢ってくれようとするが、
その手は喰わないのだ。

15時30分の開場を前に、早くも行列が。
グッズ販売コーナー入場の列とのこと。うひゃあ。
スタッフの数がいつにも増して多い。
気合が感じられる。

開場は整理番号順、全席自由との案内のあと、開場。
「整理番号1番の方、1番の方、どうぞご入場ください」
え、ひとりずつかい。
図らずも拍手が沸き起こる。

われわれもようやく入場、あらかた席は埋まっていた。
渋公の座席は意外と狭い。が、シートはきれい。

なんやかやあって、開演。
寒空はだか渾身のオープニングに続き、栗コーダーの皆さんが登場。

「聖地エルサレム」が演奏され、プログレッシブロックmeets栗at渋公への期待が高まる。
が、果たされず。残念。
まあ、無理もない。

「ジョーズ」では「鮫が出てきて、食ったー、食われたーという映画」との、期待に違わぬ説明を受ける。

栗コーダーの代表曲が数々演奏されるも、編成等の都合で「あずまんがの曲はなし」に落胆。
まあ、無理もない。無理もないがー。
アイキャッチの短いのとかでもいいからー、と叫びたくなるが我慢した。

前半のプログラムで圧倒されたのはやはり、知久寿焼との共演だった。

休憩時間、飲み物を買おうとするもそこも行列。すごい人出だ。

「前半で帰ると感じのいいコンサートですよ」とのMCがあったが、当然後半も聴いていく。

後半のプログラムでいちばん印象的だったのは、「くつやのマルチン」。
「くつやのマルチン」を初めて聴いたのは、コンポステラのアルバム『1の知らせ』だった。
手元にあるアルバムは、厚手の紙でできたジャケットに、晴れやかな面立ちのメンバー写真。
インナースリーヴはシンプルで手作り感があふれ、なぜか目出し帽のようなものを被ったメンバーの写真。
思い出深いアルバムだ。

長かったコンサートも、みんながにこにこしてしまう「うれしい知らせ」、そしてギター(を弾いている人)がキュートな「おじいさんの11ケ月」で大団円。

聴き切った、というのが感想である。

外は意外と寒かった。

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