波紋と言ってもわたし個人の心中においてである


ギャル 「薔薇とピストル」 1977

3人組。なのに単数形。
単複両形だったっけ?

ピンクレディー以後、それこそ雨後の筍のごとくにょきにょきと、ミニスカートの二人組が登場した。
ピンク全肯定派だった同級生が、「振りまで真似してさ」と苦々しく語っていたのを思い出す。
ギャルもそうかと思いきや、まったく異なる個性の持ち主だった。
ま、そもそも3人組なんだが。

真ん中が黒木真由美だったことは覚えている。
動画サイトで見たが、2人のメンバーは、申し訳ないが殆ど記憶にない。
そもそも、あんまりテレビで見なかったような・・・。
グループ名に関しては、「『ギャル』ってなんだかなあ」と思った記憶がある。
当時11歳のわたしである。

だがしかし、この曲は強烈に印象に残っている。

「薔薇の花とピストルならどちらがお好き?」

なにをどう比較して選択したらいいんだ、というお尋ねである。

ばっらのはっなーとぴーすとるっなーら、という跳ねまくりの歌唱が爽快である。

歌いだしの「好きになれば/命がけよ」がまた素晴らしく、

すきになーればあー/いのちがーけよおー、と強力なコーラスワークに畳み掛けられ、
えっと、薔薇かなあ、ピストルかなあ、どうしよう、という気持ちに思わずさせられる。

本格的なコーラスグループである。

動画サイトでは「マグネット・ジョーに気をつけろ」も視聴できる。
かなり難易度の高い楽曲だと思う。
ホーンの効いたかっこいい演奏に、抜群のコーラス、それでいてソロ部分は伝統の歌謡曲歌唱。
途中で「しぇー」みたいな振付で、3人が「わおっ」と言うのが可愛い。
でもこれをテレビで見た記憶がないな。

「マグネット・ジョー」、ミッツ・マングローブが参加した星屑スキャットというユニットがカヴァーしているそうだ。

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