35年目のKiss on my list
日本武道館はたぶん1987年11月2日以来
それはエリック・クラプトン「ビハインド・ザ・サン」ツアー

ダリル・ホール&ジョン・オーツ来日公演(2015年10月19日)

誰が見たって、昔の曲しかやっていないことは一目瞭然である。
こんなツアーをずっとやっているのだ彼らは。
それが彼らにとってどういうもんなのか、わたしにはわからぬ。

開場時間ちょっと過ぎに九段下に着。昔ながらの地下鉄駅だ。
人が結構いる。
地上に出ると、武道館どっちよ、と迷わずとも人の流れが。
あの門の向こうに昔はダフおじさんがいたものよ、と思ったら、まだいた。

グッズ売り場近寄れず。人が多くて。
場内もどんどん埋まっていく。
武道館恒例、「ここは…南東じゃないですね」「あ、すみません」が繰り広げられる。

定刻ちょっと過ぎに開演。
イントロでわかる"Maneater"。うわー
以下、一曲ごとうわー
あまりMCはない。
どんどん演奏していく。
3曲め"Did it in a minute"、生演奏で聴けて嬉しい。
4曲め"Say it isn’t so"、かっこよかった。

「次の曲は僕らが書いたんじゃなくて、バリー・マンとシンシア・ワイル作」
うわー
「ふられた気持ち」、ジョンがいないとつまらない曲。
バラード系が苦手なので、"She’s gone"とか"Sara smile"はわりとどうでもよかったのだが、"She’s gone"凄くよかった。
ダリル・ホールのソウルショーという感じ。
ダリルはジェイムズ・ブラウンみたいになればよい。

ダリルズハウスでテーマに使われている"You make my dreams"、わくわくしてしまうな。

最後の2曲は、どこの公演もおんなじみたいだ。
"Kiss on my list"と"Private eyes"。

初めて買った洋楽のLPレコードが、「キッス・オン・マイ・リスト」が入った「モダン・ヴォイス」(か、もしかしたら兄にそそのかされて買ったレッドツェッペリンだが、この稿ではそれはなきものとする)。
「キッス・オン・マイ・リスト」は、ビルボード年間チャート8位に輝く彼ら最大のヒットだ。
35年経てなお歌い続けることを、彼らがどう思っているのかは、前述のとおり解らない。
聴き手が喜ぶような演奏で歌い続けることに、抵抗があるかもしれないし、大事に歌っているのかもしれない。

「プライベートアイズ」が終わると、もう次はありませんよと電光石火の早業で客電が付いた。
ダリルとジョンはそそくさとステージを去って行った。
バンドのメンバーはステージに並んで肩を組んで、挨拶してくれた。

そういえば、スペイン語のテストで、野谷先生がスペイン語で「アマポーラ」を歌うという思いやり試験をしてくれた。
何故かその流れで「プライベートアイズ」を英語詞のまま歌った疋田さんは、元気だろうか。

あれはどういう流れだったんだったっけ。

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