今日の職場は一日、モンティ・パイソンの話題で持ち切り!


とは、やっぱりならなかった。

それにしても、イギリス人は偉い、とミック・ジャガーを見て思った。
「モンティ・パイソン、まだやってんの?」
「一番面白かった奴は死んじゃったし」
「昔は面白かったけれど、だったらユーチューブで見ればいい」
その横で、「それって俺たちのことかな?」という表情のチャーリー・ワッツも、偉い。
名演技。ああ待ち受けにしたい。
『ラトルズ/4人もアイドル』のジョージ・ハリソンもまたしかり、「こういう仕事は断るほうがかっこ悪い」とDNAに刻まれているのだろう、イギリス人。

誰がどう見ても小馬鹿にされる役回りのブライアン・コックスという学者も、彼をどつくスティーヴン・ホーキングも、まあ、出なきゃ損だよなあ。

それはさておき。

西村まゆ子 「天使の爪」 1978

レココレ9月号を逆さに振っても出てこない曲である。残念。
好きな曲だ。
旅情的な歌詞とあたまから最後までサビみたいな曲構成がよかった。
この世に存在するのかしないのか、「天使の爪」という表現が美しい。
西村まゆ子も上手な歌手だったと思う。

動画サイトだと、セカンドシングル「ひと恋初めし」しか見られない。
歌番組に出演している彼女は、衣装が小学校高学年の夏休みの女の子みたいだ。
サイドの髪を耳の上へかきあげて髪飾りで留める、というヘアスタイルも懐かしい。

西村まゆ子が素行不良を理由に所属プロダクションから契約解除となったことは、歌謡曲を取り上げたいろんなホームページにも書かれている。
「3時のあなた」かなにかで、レポーターに潔白を語っていたのを見た記憶がある。
腕に刺青を入れている、という噂が立って、袖をまくりあげて腕を見せていた。

あれは西村まゆ子ではなかったか。

子供心に痛ましい感じがした。
読んだ本について記録する 11
ファーブ島に住みたいのお


ウィリアム=ペン=デュボア作 渡辺茂男訳 『三人のおまわりさん』 学習研究社 1965

「新しい世界の童話シリーズ」の一作。
むかしむかし読んだ記憶があるが、何歳ころ読んだのか覚えていない。
シリーズ中、他に読んだ本がないから、結構大きくなってからではないかと思う。

おさかな資源が豊富な島、ファーブ島。住民は漁師さんか漁師さんを引退し、魚の加工業に従事。
いちばんの魚釣り名人が市長さん。
市長さんの次に偉いとされる三人のおまわりさんは、なんでか魚釣りをしない。
彼らの自転車をメンテナンスする6歳の少年、ボッツフォードも魚釣りをしない。

おまわりさんは毎朝、市長さんの「おきろ!」等々というアナウンスで目覚める。
注意事項のすべてが、装いに関すること。
しゃきっと制服に着替える。
が、あまりに平和すぎて、彼らはおまわりさんの仕事がなく、ひたすら素敵な制服をつくることに日々を費やしている。
そんなファーブ島に、島の歴史始まって以来の大事件が起こる。

以前に読んだとき、気になって仕方がなかったことが数点あった。

その1 三人のおまわりさんが事件解決のため制作するものが、あまりにサイズ違いではないか。

これは、挿画を担当した柳原良平の画が、あんまりにも素晴らしすぎたがゆえである。
アンクル・トリスでおなじみの柳原良平の画は、当然日本版オリジナルであろうが、素晴らしい。
原版にもこれだけふんだんに挿画があったのだろうか。
海ものということで、なんとも生き生きとしている。
この制作のくだりだけ、ボッツフォードの手をあまり借りないのは、おまわりさんの制服作りの腕が生きているのだろう。

その2 どう読んでもおまわりさんが偉そうに見えない

これをいたいけな子供ちゃんに読ませてよいのか、と思ったが、これを読んでも読まなくても、きっと、子供というのはこういう意識を体験をするものなのだろう。

いろいろあって、おまわりさんは叙勲するものの、おまわりさんに使われる立場だったボッツフォードは、ボッツフォード1世となる。
おまわりさんのボッツフォードに対する態度がどう変化したのか、文面には表れない。
柳原良平の挿画には、あたたかい視線が描かれている。

エンディングの余韻がまた素晴らしい。
読んだ本について記録する 12
待望の第2巻

そにしけんじ作 『猫ピッチャー 2』 中央公論新社 2014

プロ野球界に颯爽と登場し、話題騒然のミー太郎投手、右の本格派だ。

出塁機会以外は、直立二足歩行である。
走塁、めっちゃ早い。

そんなミーちゃんことミー太郎の活躍を描く第二弾コミック。

風に弱い、雨にも弱い、爪とぎたい、身体になにかつけられるのが嫌、と存分にねこっぷりを発揮するミーちゃん。
だが意外や、ねこ扱いされるのが大嫌いであることが、第2巻からよく解る。

「視野が広いから牽制が上手い」とか「肉球にだけ汗をかくからロージンバッグ便利」とか、ねこ豆知識&プロ野球豆知識がダブルで楽しめるぞよ。

現実のプロ野球界、もはや子供世代が活躍中だ。
いとうあさこのネタに、「選手はもちろん監督も年下」というようなものがあった気がするが、12球団の現役選手でかろうじてわたしより年上なのは、山本昌ひとりだ。
山本昌すごいなあ。

ミーちゃんは交流戦に入り、連投が続いている。
肩はだいじょうぶだろうか。
そしてミーちゃん所属のニャイアンツ、はたして日本シリーズへ進出するのか!?

いいなあ、ねこピッチャー。
これがうわさのダッチベイビー
これがうわさのダッチベイビー
これがうわさのダッチベイビー
オサレな倉庫カフェ、ミッション・ベイは沼津市にある。


パンケーキ好きな方のブログで知った「ダッチベイビー」、意外と近場で食べられると知り、出掛けてきた、否、連れて行って貰った。
いつもありがとうございますです。

事前情報では、雑貨店の一角の「8席」のカフェ、と聞いていたが、わたしの読み間違いか、9卓ほど。
4人掛けのテーブル席とソファ席がゆったり配置。
いくらなんでも8席ってことはねえか。

ダッチベイビー、クリーミーマッシュルームオムレツ(パンケーキ添え)、壺焼きのシーフードチャウダー(正しい料理名を失念)を注文。

待つことしばし。
ランチ時なので、少し待つ。

お洒落度の高いおねいさんたちがきびきび働いている。
並べられるお皿などなど、とってもおしゃれ。
別添のバター、お砂糖、レモンもスタンバイ。

と、ダッチベイビーがスキレットごと登場。
テーブルのお皿に移されつつ、「すぐにバターを広げて溶かし、粉糖とレモンをかけて」とおねいさんより説明があり。

見た目は正直、ラブリーな態ではない。
言われた通りバターをじわーっと伸ばし、レモンをじゅうと絞る。
お砂糖は省略。

ダッチベイビーの作り方をネットで見てみると、ふくらし粉の類は入っておらず、生地をスキレットに流してオーブンで焼くそうな。

食べてみると、たいへん素朴。卵感ありありである。
縁のよく焼けたあたりは、白身の旨味だ。
思い起こせば、ふくらし粉というものがこの世にあるのは存じて居るが手に入らず、それでも作ってみたホットケーキに、なんとなく似ている。
そんなものと引き比べては申し訳ないが、懐かしい味だ。
当時は「全卵を泡立てる」という発想および技術がわたしにはなかったのだ。

適度に腹にたまり、朝食にぴったり。
我が家のオーブンにはスキレットが入らないから、再現は無理だなあ。

オムレツもかなりボリュームのあるもの。ふわふわ系ではなく、しっかりしている。
これにベーコンの焼いたのでもついていたら、最高だぜ。

シーフードのチャウダーは可愛い陶製のカップに入っていて、意外と小さい。
パイ生地を割って見ると、思ったより量が控えめだった。
あら残念と思ったが、海老やら貝やら豊富に入っており、十分満足できる内容。
カップはポーランド製だそうで、店内で販売している。

イラストが豊富なメニューが、鉄拳のスケッチブックみたいでユニークだった。

オサレカフェでよい思いをしたことがないわたしだが、大変美味しくいただけたし、よいお店だと思った。
ごちそうさまでした。
ハイスペックな耳がほしい
「極性エラー」と言われましても


XTC "Skylarking" 1986/2014

CD盤をやっとのことで入手した。

ジャケットのアイディアを却下されたのがそんなに悔しかったのか、など呑気に思っていたら、当然そんな理由で今回のリリースに至ったわけではないのであった。

音の違いは、正直よく解らない。
悪くなったとは、まあ思わない。
CDを購入してから極性云々のことを知り、従来盤と聴き比べているが、やっぱりよくわからないなあ。
低音域がよくなったと言われればそういうふうにも感じるし。
あてにならん我が耳であるよ。

なにせi Podに千円くらいのイヤフォンで聴いているからなあ。
以前、職場で朝キャビネットを開けているとき、屈んだ膝にコードを巻き込んで、勢いでぶっち切って以来、高いヘッドフォンが買えない・・・

極上セットで聴いてみれば、「おうっ」と思うことがあるのかな。

それでは、と、極性というものを理解してみようとしてみたが、すばやく撤退。

「ディア・ゴッド」が入っている、というのが新鮮である。
全15曲、13番目に「ディア・ゴッド」が入っている。
「ディア・ゴッド」のエンディングが、「ダイイング」とつながっている。
それが自然に聴こえるかと言えば、まだ自然とまでは言えない。

トッド・ラングレンという人は、時々「なんで?」と思うような不思議なことをやらかすが、良くも悪くもとにかく無駄のない人だという印象がある。
会ったことがあるわけではないから、あくまでわたしの印象だが。
あ、一回だけ握手してもらったことがあるな。

万一仮に位相とか極性のことが現に起きていて、万一仮にトッドが気付いていたとしても、そんなに重視しなかった可能性はあるかな、と思ったりした。

なんにしたって、素晴らしい、夢のようなアルバムである。
嫌な思い出がたくさんあるであろうにもかかわらず、アンディ・パートリッジが好きなアルバムのひとつ、と語っていることに、なんとなくほっとする。

休日なのをいいことに何回も聴き返して、ヴォーカルが魅力的だなあ、と思った。

参考 XTC/ネヴィル・ファーマー著 藤本成昌訳 「XTC:ソング・ストーリーズ」 2000 水声社

ウゴとフアン

2014年9月29日 TV
世界のこんなところで頑張る日本人を特集したテレビ番組をちらっと見たら、

ニカラグアで頑張るお父さん、「だまらっしゃいTシャツ」(わたくしが命名)を着ていた

頑張れお父さん!