ホワイトデーの贈り物を堪能する
2014年3月15日 音楽
ロックパラスト、「ヤングミュージックショー」みたいなものかな。
ちょっと違うな。
Rockpile "Live at Rockpalast"
DVDを見ました。
パッケージのどまんなかはニック・ロウ、MCもニック・ロウ。だが、デイヴ・エドモンズがセンターのセットであった。
Will Birch氏によるバンドの成り立ちや曲ごとの解説(英語、少しは読める)と、Uli Kniep氏のライナー(たぶんドイツ語、ぜんぜん読めない)が付いている。
前年発表のロウ("Labour of lust")とエドモンズ("Repeat when necessary")のソロ名義アルバムの曲を中心に、もう一人のギタリスト、ビリー・ブレムナーのオリジナル曲、チャック・ベリーのロックナンバーなどを演奏。
このライヴを見てしまうと、バンドのオリジナルアルバムへの期待が高まってしまうな。
その実、スタジオ録音盤を1枚しか残していないのだがなあ。
わたしが持っている『セカンズオブプレジャー』はたぶん北米のLP盤で、裏ジャケの隅っこに、直近のツアー日程が印刷されている。
ロウの"So it goes"、"Switchborad Susan"、"Born fighter"、グレアム・パーカー作の"Crawling from the wreckage"、エルヴィス・コステロ作の"Girls talk"などなど。いまとなってはお馴染みの曲が並ぶ。
"I knew the bride (When she used to rock and roll)"は、二人のツインヴォーカルで息のあったところを聴かせる。
コパトーンのCMで流れのは、ニック・ロウのヴァージョンだったかな。
エドモンズが取り上げた"Queen of hearts"、ジュース・ニュートンが歌ったヴァージョンがスクーターのCMで流れたんだ。
もっと活動を続けていたら、と思う一方で、長く続けられなったのもわかるような気がする。
最後のアンコールで、何故かひとりだけお着替えの途中みたいな恰好でギターを弾くエドモンズがチャーミング。
黙々と演奏するブレムナーも、チャーミング。
ちょっと違うな。
Rockpile "Live at Rockpalast"
DVDを見ました。
パッケージのどまんなかはニック・ロウ、MCもニック・ロウ。だが、デイヴ・エドモンズがセンターのセットであった。
Will Birch氏によるバンドの成り立ちや曲ごとの解説(英語、少しは読める)と、Uli Kniep氏のライナー(たぶんドイツ語、ぜんぜん読めない)が付いている。
前年発表のロウ("Labour of lust")とエドモンズ("Repeat when necessary")のソロ名義アルバムの曲を中心に、もう一人のギタリスト、ビリー・ブレムナーのオリジナル曲、チャック・ベリーのロックナンバーなどを演奏。
このライヴを見てしまうと、バンドのオリジナルアルバムへの期待が高まってしまうな。
その実、スタジオ録音盤を1枚しか残していないのだがなあ。
わたしが持っている『セカンズオブプレジャー』はたぶん北米のLP盤で、裏ジャケの隅っこに、直近のツアー日程が印刷されている。
ロウの"So it goes"、"Switchborad Susan"、"Born fighter"、グレアム・パーカー作の"Crawling from the wreckage"、エルヴィス・コステロ作の"Girls talk"などなど。いまとなってはお馴染みの曲が並ぶ。
"I knew the bride (When she used to rock and roll)"は、二人のツインヴォーカルで息のあったところを聴かせる。
コパトーンのCMで流れのは、ニック・ロウのヴァージョンだったかな。
エドモンズが取り上げた"Queen of hearts"、ジュース・ニュートンが歌ったヴァージョンがスクーターのCMで流れたんだ。
もっと活動を続けていたら、と思う一方で、長く続けられなったのもわかるような気がする。
最後のアンコールで、何故かひとりだけお着替えの途中みたいな恰好でギターを弾くエドモンズがチャーミング。
黙々と演奏するブレムナーも、チャーミング。
そしてわたしも眼鏡なのだ。
HMV GET BACK SESSION independent
GRANDFATHERS 『Western-Charnande』LIVE
(1月12日 下北沢シェルター)
小田急線が地下化されてから、下北沢に初めて行った。
こんなことでもなければ、下北沢へ行かない。
飲食店がいっぱいあって、生活用品店もちゃんとあって、若い人がたくさん訪れて、住んでいる人もちゃんといる、賑わいのある街。
羨ましい。
こんなことがなければ、シェルターへも行かない。狭いよ、シェルター。
あまり遅くまではいられないので、出入口付近に陣取る。
西村氏ポジション。嬉しい。
でもスピーカーに近くてちょっとたいへん。
定刻を少し過ぎて開演。
セッティングのとき、苦み走ったかっこいいローディーさん(なのかな?)が、ギターストラップにひっかけた青山氏の襟元を直してあげる、という萌えポイントが。
アルバム収録曲を収録順に演奏するという企画。いろんなバンドで催されているそうで、「2バンドで出演しているのは俺とあと一人」と大田氏が自慢。
いつになく言葉少ななMCは曲順が決まっているせいかと思いきや。
「ミンチとパンク」にて、企画が決まり久々に弾こうとしたら「コードわからなかった」「ベースラインわからなかった」など、緊張感優位だったせいだと判明。
いちばん印象的だったのは、「ないしょの茂みにて」。
アルバムラストの「Corn Freak~とうもろこし逃げた」をオリジナルヴァージョン「Cornflakes」で演奏して、いったん休憩。
休憩後は、主に最新作から。
それぞれのヴォーカル曲を交互に演奏。「ザ・バンド」方式らしい。
リヴォン・ヘルム待望論が出る。
最後の曲は「にんじん」。
リヴォンことドラマー夏秋さんの、最近の悲しげなツイートに心を痛めていたので、夏秋さんが見られてよかったなあ、と心から思った。
こういうライヴに来られるのは、これが最後かもしれない、といつも思う。
仕事や家庭の状況を勘案すると、そうそう気安く来られやしない。
今回は来られてよかった。
4人の眼鏡の皆さんには、いつまでもお元気で、と願ってやまない。
HMV GET BACK SESSION independent
GRANDFATHERS 『Western-Charnande』LIVE
(1月12日 下北沢シェルター)
小田急線が地下化されてから、下北沢に初めて行った。
こんなことでもなければ、下北沢へ行かない。
飲食店がいっぱいあって、生活用品店もちゃんとあって、若い人がたくさん訪れて、住んでいる人もちゃんといる、賑わいのある街。
羨ましい。
こんなことがなければ、シェルターへも行かない。狭いよ、シェルター。
あまり遅くまではいられないので、出入口付近に陣取る。
西村氏ポジション。嬉しい。
でもスピーカーに近くてちょっとたいへん。
定刻を少し過ぎて開演。
セッティングのとき、苦み走ったかっこいいローディーさん(なのかな?)が、ギターストラップにひっかけた青山氏の襟元を直してあげる、という萌えポイントが。
アルバム収録曲を収録順に演奏するという企画。いろんなバンドで催されているそうで、「2バンドで出演しているのは俺とあと一人」と大田氏が自慢。
いつになく言葉少ななMCは曲順が決まっているせいかと思いきや。
「ミンチとパンク」にて、企画が決まり久々に弾こうとしたら「コードわからなかった」「ベースラインわからなかった」など、緊張感優位だったせいだと判明。
いちばん印象的だったのは、「ないしょの茂みにて」。
アルバムラストの「Corn Freak~とうもろこし逃げた」をオリジナルヴァージョン「Cornflakes」で演奏して、いったん休憩。
休憩後は、主に最新作から。
それぞれのヴォーカル曲を交互に演奏。「ザ・バンド」方式らしい。
リヴォン・ヘルム待望論が出る。
最後の曲は「にんじん」。
リヴォンことドラマー夏秋さんの、最近の悲しげなツイートに心を痛めていたので、夏秋さんが見られてよかったなあ、と心から思った。
こういうライヴに来られるのは、これが最後かもしれない、といつも思う。
仕事や家庭の状況を勘案すると、そうそう気安く来られやしない。
今回は来られてよかった。
4人の眼鏡の皆さんには、いつまでもお元気で、と願ってやまない。
巨大手動風車型抽選機の夜
2013年12月16日 音楽エルヴィス・コステロ、最初に見たのは23歳の時だった。
Elvis Costello & The Imposters "Spinning Wheel Tour Japan"
行ったのは12月13日金曜日、会場は六本木EXシアター。
「曲順は巨大ルーレットで決める」というシステムが、どんなもんだか気になったのが、公演1週間ほど前。
投稿動画など見ると、観客がステージに上げられて、からからとルーレットを回すらしい。
ステージに上げられたらどうしよう。
"Shipbuilding"って、通じるかなあ。自信ないなあ。
などと考えつつ、寒い寒い六本木の、最近オープンしたホールに到着。
階段を下る。地下二階。
椅子席が取れず、スタンディングへの恐怖におののいていたが、整理番号のわりにはステージ近くを陣取ることができ、恐怖が吹き飛ぶ。
開演前は余裕綽々だったのだ。
周りを見回すと、まあだいたいご同輩が多いかな、と見た。
彼らも余裕綽々だったのだ。始まる前は。
そして待ちに待ったメンバー(もちろんピート・トーマスもスティーヴ・ナイーヴも)&御大登場。
登場するや、"I hope you’re happy now"がスタート。2曲目で"Heart of the city"が演奏され、嬉しいったらありゃしない。
ノンストップで5曲を演奏。おっさん喉強いぜ。
噂通りさっそく観客がステージへ上げられ、ルーレットを回す。
回したお客さんはそのままステージ上で、コステロのすぐ横の椅子に掛けて演奏を聴く。すげえ。
ステージ下手には時折ダンサーのおねいさんが登場し、カッコよく踊る。
コステロの音楽、踊っていいんだね。
「踊ってください」だったか「踊りましょう」だったか、日本語でかかれたボードも出してきたしな。あんまり使われていなかったが。
なんだかすっかりベテランになってしまった感のあるコステロだが、踊る音楽をやっている、という自覚が嬉しいな。
しかし、"Tokyo storm warning"あたり(セットリストによると11曲め)で、わたしに早くも疲れが。
というか、なんとなく時節柄、このタイトルは、ちょっとなあ。
続いてあまり好みではない"She"が演奏され、ひとり休憩モードとなる。
コステロは何度もギターを持ち替え、休むことなく、演奏し、歌う。
と思えば突然、ステージを降りて観客のいる中を歌いながら歩いてみたり。
"God give me strength"では、コステロが会場内のどこにいるのか、完全に見失う。
いったんメンバーが下がったので(セットリストだと17曲をすでに演奏)、あとはアンコールかなと思ったら、
後で振りかえったらそこが折り返しだった。
この後さらに、17曲を演奏。
今日は演奏しないかな、と思っていたら、"Shipbuilding"を演奏してくれてうれしかった。
終盤は、"Everyday I write the book" "Alison" "High Fidelity"など、場内合唱モード。
最後は"(What’s so funny `bout) peace, love and understanding"で大団円。
ニック・ロウが書いた「平和と愛と理解のどこが可笑しいんだい?」というこの曲が大好きだ。
wowowの中継も入り、大いに盛り上がったライヴだった。
終演後、会場内のそこここから、「腰痛い」「首痛い」「足痛い」の声が。
そして二階分の階段を、集団ゾンビと化してのそのそ上がるおっさん、おばさん達。
ここは地下二階だったのですね。
約3時間、殆ど休憩もなく歌い切ったコステロ。
片や体力の潰えたわたしは、日頃の運動不足を痛感しながら、冬の六本木をそぞろ歩くのだった。
Elvis Costello & The Imposters "Spinning Wheel Tour Japan"
行ったのは12月13日金曜日、会場は六本木EXシアター。
「曲順は巨大ルーレットで決める」というシステムが、どんなもんだか気になったのが、公演1週間ほど前。
投稿動画など見ると、観客がステージに上げられて、からからとルーレットを回すらしい。
ステージに上げられたらどうしよう。
"Shipbuilding"って、通じるかなあ。自信ないなあ。
などと考えつつ、寒い寒い六本木の、最近オープンしたホールに到着。
階段を下る。地下二階。
椅子席が取れず、スタンディングへの恐怖におののいていたが、整理番号のわりにはステージ近くを陣取ることができ、恐怖が吹き飛ぶ。
開演前は余裕綽々だったのだ。
周りを見回すと、まあだいたいご同輩が多いかな、と見た。
彼らも余裕綽々だったのだ。始まる前は。
そして待ちに待ったメンバー(もちろんピート・トーマスもスティーヴ・ナイーヴも)&御大登場。
登場するや、"I hope you’re happy now"がスタート。2曲目で"Heart of the city"が演奏され、嬉しいったらありゃしない。
ノンストップで5曲を演奏。おっさん喉強いぜ。
噂通りさっそく観客がステージへ上げられ、ルーレットを回す。
回したお客さんはそのままステージ上で、コステロのすぐ横の椅子に掛けて演奏を聴く。すげえ。
ステージ下手には時折ダンサーのおねいさんが登場し、カッコよく踊る。
コステロの音楽、踊っていいんだね。
「踊ってください」だったか「踊りましょう」だったか、日本語でかかれたボードも出してきたしな。あんまり使われていなかったが。
なんだかすっかりベテランになってしまった感のあるコステロだが、踊る音楽をやっている、という自覚が嬉しいな。
しかし、"Tokyo storm warning"あたり(セットリストによると11曲め)で、わたしに早くも疲れが。
というか、なんとなく時節柄、このタイトルは、ちょっとなあ。
続いてあまり好みではない"She"が演奏され、ひとり休憩モードとなる。
コステロは何度もギターを持ち替え、休むことなく、演奏し、歌う。
と思えば突然、ステージを降りて観客のいる中を歌いながら歩いてみたり。
"God give me strength"では、コステロが会場内のどこにいるのか、完全に見失う。
いったんメンバーが下がったので(セットリストだと17曲をすでに演奏)、あとはアンコールかなと思ったら、
後で振りかえったらそこが折り返しだった。
この後さらに、17曲を演奏。
今日は演奏しないかな、と思っていたら、"Shipbuilding"を演奏してくれてうれしかった。
終盤は、"Everyday I write the book" "Alison" "High Fidelity"など、場内合唱モード。
最後は"(What’s so funny `bout) peace, love and understanding"で大団円。
ニック・ロウが書いた「平和と愛と理解のどこが可笑しいんだい?」というこの曲が大好きだ。
wowowの中継も入り、大いに盛り上がったライヴだった。
終演後、会場内のそこここから、「腰痛い」「首痛い」「足痛い」の声が。
そして二階分の階段を、集団ゾンビと化してのそのそ上がるおっさん、おばさん達。
ここは地下二階だったのですね。
約3時間、殆ど休憩もなく歌い切ったコステロ。
片や体力の潰えたわたしは、日頃の運動不足を痛感しながら、冬の六本木をそぞろ歩くのだった。
邦題について考える 3
2013年12月9日 音楽日常を彩る耳残りサウンドたち
駐車場から職場まで、ほんの数分ながら、音楽を聴く。
寒くなるとなおのこと、景気づけだ。
最近のてくてくミュージックは、
Todd Rundgren "Love Science" (1990)
思いっきりソウルフルでファンキーなナンバー。
かっこいー。
ノリノリで職場について拭き掃除を始めると、なぜか全く違う曲を口遊んでいるのに気がついて、唖然とする。
Dexys midnight runners "Come on Eileen" (1982)
…なんでだろう。ノリノリを返せ。
思い出すのはフィドルやバンジョー(か?)を手に、素肌にジーンズサロペットの、どことなくイナタい若者が歌い踊るプロモ映像。
これもある意味ノリノリか。
しかし、わたしが朝のひと時に理想としているノリノリとは、ノリノリの種類が違うような気がする。
そのうえふと思い出してしまったのが、この曲の収録されたアルバムの邦題。
『女の泪はワザモンだ!!』
なにを狙ってかくなるタイトルをつけたのだろう。
ちなみに原題は、"Too-rye-ay"。
ワザモンて…
なんてことを考えながらお掃除をしているとは、同僚は誰一人知らない。
駐車場から職場まで、ほんの数分ながら、音楽を聴く。
寒くなるとなおのこと、景気づけだ。
最近のてくてくミュージックは、
Todd Rundgren "Love Science" (1990)
思いっきりソウルフルでファンキーなナンバー。
かっこいー。
ノリノリで職場について拭き掃除を始めると、なぜか全く違う曲を口遊んでいるのに気がついて、唖然とする。
Dexys midnight runners "Come on Eileen" (1982)
…なんでだろう。ノリノリを返せ。
思い出すのはフィドルやバンジョー(か?)を手に、素肌にジーンズサロペットの、どことなくイナタい若者が歌い踊るプロモ映像。
これもある意味ノリノリか。
しかし、わたしが朝のひと時に理想としているノリノリとは、ノリノリの種類が違うような気がする。
そのうえふと思い出してしまったのが、この曲の収録されたアルバムの邦題。
『女の泪はワザモンだ!!』
なにを狙ってかくなるタイトルをつけたのだろう。
ちなみに原題は、"Too-rye-ay"。
ワザモンて…
なんてことを考えながらお掃除をしているとは、同僚は誰一人知らない。
ネルソン・マンデラ氏逝去
2013年12月7日 音楽新聞を読んでいる間、ずーっと歌っていた
病状の悪化が伝えられていたマンデラ氏が亡くなった。
高校三年生になったばかりの4月に、イギリスでヒットした曲。
Special A.K.A. "Nelson Mandela" (1984)
イギリスは音楽マーケットがちいさいためか、若い人に支持される曲がチャートの上位に入っていた。
スペシャルズやUB40が流行っていると聞くと、イギリスでスカやレゲエが人気あるのはなぜだろうと思ってみたり。
たまにフットボールチームの応援歌がチャートインしたりもした。
いまはどうなんだろう。
アフリカ大陸を、各々の国を単位に考えたことがなかった。
ネルソン・マンデーラって?
スカのリズムにのって、軽快に、「ネルソン・マンデーラに自由を」と歌っていた。
写真で見るネルソン・マンデラは、アフリカ・バンバータみたいな偉丈夫だった。
ファンクの親玉みたいな印象。
あんまり目つきがいいとは言えない写真だった。
翌85年には、あるプロテストソングがリリースされた。
Artists United Against Apartheid "Sun City" (1985)
ブルース・スプリングスティーンのE.ストリート・バンドにいたリトル・マイアミ・スティーヴンが中心となって作られた曲だ。
サン・シティは南アフリカ共和国にある保養地で、政策として人種隔離を行っている現地では当然白人専用。その施設に欧米から呼ばれて演奏する音楽家に対する反感から作られたと聞いた。
「絶対にサン・シティなんかで演奏しない」
ミュージック・ヴィデオでは冒頭、のんきな音楽にのせて、「すてきなエンターテイナーに癒される」とサン・シティの紹介VTRが流れるや、いきなり発砲と逃げ惑う人たち。
そしてマイルス・デイヴィスのソロ。
ラップやサンプリングを使った、所謂とんがった音楽だが、驚くほど多岐に渡る音楽家が参加している。
同じ演奏家という立場で、サン・シティで演奏する音楽家がいるのが許せない、という怒りがある。
「世界に平和を」「飢えをなくそう」という他へ対するメッセージではない。
「お前なにしてんだよ」
という、音楽界の内に対する怒り。
長い服役から釈放されたマンデラは、写真で見たのとはずいぶん違って、鶴のように痩せた老人だった。
今の若い人に、アパルトヘイトと言っても、あんまりピンとこないかも知れないな。
病状の悪化が伝えられていたマンデラ氏が亡くなった。
高校三年生になったばかりの4月に、イギリスでヒットした曲。
Special A.K.A. "Nelson Mandela" (1984)
イギリスは音楽マーケットがちいさいためか、若い人に支持される曲がチャートの上位に入っていた。
スペシャルズやUB40が流行っていると聞くと、イギリスでスカやレゲエが人気あるのはなぜだろうと思ってみたり。
たまにフットボールチームの応援歌がチャートインしたりもした。
いまはどうなんだろう。
アフリカ大陸を、各々の国を単位に考えたことがなかった。
ネルソン・マンデーラって?
スカのリズムにのって、軽快に、「ネルソン・マンデーラに自由を」と歌っていた。
写真で見るネルソン・マンデラは、アフリカ・バンバータみたいな偉丈夫だった。
ファンクの親玉みたいな印象。
あんまり目つきがいいとは言えない写真だった。
翌85年には、あるプロテストソングがリリースされた。
Artists United Against Apartheid "Sun City" (1985)
ブルース・スプリングスティーンのE.ストリート・バンドにいたリトル・マイアミ・スティーヴンが中心となって作られた曲だ。
サン・シティは南アフリカ共和国にある保養地で、政策として人種隔離を行っている現地では当然白人専用。その施設に欧米から呼ばれて演奏する音楽家に対する反感から作られたと聞いた。
「絶対にサン・シティなんかで演奏しない」
ミュージック・ヴィデオでは冒頭、のんきな音楽にのせて、「すてきなエンターテイナーに癒される」とサン・シティの紹介VTRが流れるや、いきなり発砲と逃げ惑う人たち。
そしてマイルス・デイヴィスのソロ。
ラップやサンプリングを使った、所謂とんがった音楽だが、驚くほど多岐に渡る音楽家が参加している。
同じ演奏家という立場で、サン・シティで演奏する音楽家がいるのが許せない、という怒りがある。
「世界に平和を」「飢えをなくそう」という他へ対するメッセージではない。
「お前なにしてんだよ」
という、音楽界の内に対する怒り。
長い服役から釈放されたマンデラは、写真で見たのとはずいぶん違って、鶴のように痩せた老人だった。
今の若い人に、アパルトヘイトと言っても、あんまりピンとこないかも知れないな。
他の誰かが埃を噛んだ
2013年11月24日 音楽フレディ・マーキュリー追悼 クイーン ミュージックビデオ特集(MUSIC ON! TV )
何故いま?と思ったら、11月24日がフレディの亡くなった日。
13回忌に当たるのかな。
「がんばーれタブチ」でお馴染みの「キラー・クイーン」から始まって、番組タイトルの通りミュージックビデオとして作られたものを、だいたい年代順に流している。
だから、「ウイ・ウイル・ロック・ユー」もカッコいいライヴ映像とかではなくて、うすら寒い公園で「永遠の翼」と一緒に収録されたらしき、シンプルな映像だ。
ただ街角でバンドが誰に向けてでもなく、演奏しているという。かつてのミュージックビデオは、たいがいこんな感じだった。
「キラー・クイーン」のビデオでは、メンバーひとりひとりの好きなミュージシャンやバンド、好きな飲み物なんてのが紹介されており、ジョン・ディーコンは「紅茶」だって。
このころのビデオは、さすがにリアルタイムでは見ていない。
若いフレディはやっぱり男前だ。
中学生の頃読んだ「ミュージックライフ」では、当時すでにジョン・ディーコンが味噌っかす扱いで、「デビュー当時の日本女性のあいだでのジョン人気はなんだったのか」的な投稿がされていた。
ジョン作の「地獄へ道づれ」、好きなんだな。
クイーンの稀有なところは、全員が個性あるミュージシャン、才能あるソングライターだが、フレディの表現者としての個性が他を圧倒して、傑出しているところだ。
誰がどう見たって、この人がセンターだよ。
こんなバンドが解体しなかったのは、不思議なことである。
他のメンバーが凡庸ではなかったが故だろうか。
「愛という名の欲望」のビデオが好きで、なんでかというと、メンバーが黙々と演奏しているのをバックに、フレディが踊り子のようにくるくると、花道を行きつ戻りつして踊っているのが、クイーンというバンドらしいと思うからだ。
ロカビリー調の曲は演奏も衣装もセットもシンプルだが、フレディの魅力がよく現れていると思う。
「フラッシュ・ゴードンのテーマ」、映画に合わせてスタジオで録音しているという設定のヴィデオだった。
ジョンの着ているセーターが変だが、曲はクイーンらしくて好きだ。コーラスが大仰で良い。
映画は、そういえば全く見たことがない。
何故いま?と思ったら、11月24日がフレディの亡くなった日。
13回忌に当たるのかな。
「がんばーれタブチ」でお馴染みの「キラー・クイーン」から始まって、番組タイトルの通りミュージックビデオとして作られたものを、だいたい年代順に流している。
だから、「ウイ・ウイル・ロック・ユー」もカッコいいライヴ映像とかではなくて、うすら寒い公園で「永遠の翼」と一緒に収録されたらしき、シンプルな映像だ。
ただ街角でバンドが誰に向けてでもなく、演奏しているという。かつてのミュージックビデオは、たいがいこんな感じだった。
「キラー・クイーン」のビデオでは、メンバーひとりひとりの好きなミュージシャンやバンド、好きな飲み物なんてのが紹介されており、ジョン・ディーコンは「紅茶」だって。
このころのビデオは、さすがにリアルタイムでは見ていない。
若いフレディはやっぱり男前だ。
中学生の頃読んだ「ミュージックライフ」では、当時すでにジョン・ディーコンが味噌っかす扱いで、「デビュー当時の日本女性のあいだでのジョン人気はなんだったのか」的な投稿がされていた。
ジョン作の「地獄へ道づれ」、好きなんだな。
クイーンの稀有なところは、全員が個性あるミュージシャン、才能あるソングライターだが、フレディの表現者としての個性が他を圧倒して、傑出しているところだ。
誰がどう見たって、この人がセンターだよ。
こんなバンドが解体しなかったのは、不思議なことである。
他のメンバーが凡庸ではなかったが故だろうか。
「愛という名の欲望」のビデオが好きで、なんでかというと、メンバーが黙々と演奏しているのをバックに、フレディが踊り子のようにくるくると、花道を行きつ戻りつして踊っているのが、クイーンというバンドらしいと思うからだ。
ロカビリー調の曲は演奏も衣装もセットもシンプルだが、フレディの魅力がよく現れていると思う。
「フラッシュ・ゴードンのテーマ」、映画に合わせてスタジオで録音しているという設定のヴィデオだった。
ジョンの着ているセーターが変だが、曲はクイーンらしくて好きだ。コーラスが大仰で良い。
映画は、そういえば全く見たことがない。
仕事帰りに、「ベストオブクラシック・セレクション 芥川也寸志と戦後日本の作曲家たち」(NHKFM)を、ちょっとだけ聴いた
代車なので、今日もラジオだ。
ちょうど伊福部昭作曲のゴジラのテーマ曲から。
おおっ。車の中が大盛り上がり。ひとりだがな。
続いて、映画「眠狂四郎女妖剣」から。
作曲者も、この時流れた演奏の指揮者も、サイトウイチロウさんだが、全くの別人とのこと。
その次が、映画「天地創造」から、作曲黛敏郎。
ストラビンスキーに断られて、黛敏郎に依頼が行ったとか。すげえ。
というところで自宅に到着。
NHKホームページを見ると、ゴジラの前に流れたのが「ラジオ体操第2」。
作曲者が團伊玖磨だと初めて知った。
イントロが印象的。
足を揃えて片足跳びのところのメロディが好きだ。
体操はいつも合わないんだけどな。
代車なので、今日もラジオだ。
ちょうど伊福部昭作曲のゴジラのテーマ曲から。
おおっ。車の中が大盛り上がり。ひとりだがな。
続いて、映画「眠狂四郎女妖剣」から。
作曲者も、この時流れた演奏の指揮者も、サイトウイチロウさんだが、全くの別人とのこと。
その次が、映画「天地創造」から、作曲黛敏郎。
ストラビンスキーに断られて、黛敏郎に依頼が行ったとか。すげえ。
というところで自宅に到着。
NHKホームページを見ると、ゴジラの前に流れたのが「ラジオ体操第2」。
作曲者が團伊玖磨だと初めて知った。
イントロが印象的。
足を揃えて片足跳びのところのメロディが好きだ。
体操はいつも合わないんだけどな。
青山陽一ライヴ@静岡Living roomへの長い道程
2013年11月4日 音楽東名高速道路集中工事の心配をしている場合じゃなかったのだ
ライヴ当日は午後4時まで仕事だ。
車で迎えに来て貰って、新東名を使えば、まあ余裕で間に合うと判断。
だがしかし。二日前になって「大道芸ワールドカップ」開催を知る。
やべえ。駐車場がないよ会場近辺。
急に緊張感が高まり、ライヴへ行く気力が失せかける。
作戦変更し、わたしだけ新幹線で静岡へ。
仕事の片付け一切合財同僚にお任せし、最寄駅へ。
相方さんは静岡へ先乗りし、駐車場を確保していただく。
と、最寄駅近くに停めた車(代車)に、妙な警告灯を発見。
とさんざん大騒ぎした挙句、同僚のみなさんのご厚意と相方さんの多大なる貢献により、ぜーはーしながら静岡へ。
以下ライヴ感想
・青山氏は調子がいまいちな感じ。あと数曲で終演というところで水を飲み、「開始からずっと水を飲んでいなかったが、道理で声が出ないと思った」発言を繰り出す。
・飲んでくれよ水。なんなら持ってくるよ富士山麓の湧水を。うちの水道水は旨いぜ。
・会場所有のフェンダーストラトキャスターとエピフォン339を絶賛。持って帰りたい的発言を繰り出す。
・また弾きにくればよい。
・大道芸よろしく「ワタシもストリートで勝負するべきでしょうか」発言。
・やってみるがよい。
・横浜の大きなモールでインストアをやったとき、そういえばいくらかストリート感があったような記憶がある。何年前だろう。
・サンプラー(シーケンサー?違いが判らない…)を使って、ヴォイスドラムスとコーラス、ギター等を即時で重ねて演奏。
・"Hard Working Man"は、CDで聴くとあんまり好みじゃないのだが、このスタイルだと面白く聴ける。
・「ベッドが走る」、久々に聴いた。初めて見たライヴですでに演奏していたような気がする。
・それは1995年だ。わたしもまだぎりぎり20歳代だった。
・声域が若干下がっていて、昔の曲の高音がきついという話をしていた。
・「地底へGo」を歌ってくれ、などと言わなくてよかった。
・隙を見て頼もうと思ったんだけどな。
・カヴァーは確か、"Ruby Tuesday","Helter Skelter","Running away~夜空","Play Something Sweet(Brickyard Blues)"
・五木ひろし来た!テレ東「木曜八時のコンサート」で五木が出るとくぎ付けのわたしだ。うれしい。
・一番好きなのは、「待っている女」だ。
・という話を青山氏本人に終演後しようと思ったが、返答に困るだろうからやめておいた。
・最後の最後"Starlab"の演奏がとても良かった。ヴォーカルもギターも。
・お客さんが帰りがけに「次はバンドで来てください」と言っていた。
・激しく同意だ。
・田村玄一さんも連れてきてほしい。
・メンバーだけで会場がいっぱいになるなあ。
・12月21日のライヴ、行きたいなあ。
grandfathersのTシャツを熟慮の末購入。
東北楽天ゴールデンイーグルスの日本シリーズ優勝を寿ぎ、パルコのサルバトーレ・クオモで夕食をいただく。相方さんにご馳走していただきました。揚げニョッキが特に美味しかった。
ご馳走さまでした。
ライヴ当日は午後4時まで仕事だ。
車で迎えに来て貰って、新東名を使えば、まあ余裕で間に合うと判断。
だがしかし。二日前になって「大道芸ワールドカップ」開催を知る。
やべえ。駐車場がないよ会場近辺。
急に緊張感が高まり、ライヴへ行く気力が失せかける。
作戦変更し、わたしだけ新幹線で静岡へ。
仕事の片付け一切合財同僚にお任せし、最寄駅へ。
相方さんは静岡へ先乗りし、駐車場を確保していただく。
と、最寄駅近くに停めた車(代車)に、妙な警告灯を発見。
とさんざん大騒ぎした挙句、同僚のみなさんのご厚意と相方さんの多大なる貢献により、ぜーはーしながら静岡へ。
以下ライヴ感想
・青山氏は調子がいまいちな感じ。あと数曲で終演というところで水を飲み、「開始からずっと水を飲んでいなかったが、道理で声が出ないと思った」発言を繰り出す。
・飲んでくれよ水。なんなら持ってくるよ富士山麓の湧水を。うちの水道水は旨いぜ。
・会場所有のフェンダーストラトキャスターとエピフォン339を絶賛。持って帰りたい的発言を繰り出す。
・また弾きにくればよい。
・大道芸よろしく「ワタシもストリートで勝負するべきでしょうか」発言。
・やってみるがよい。
・横浜の大きなモールでインストアをやったとき、そういえばいくらかストリート感があったような記憶がある。何年前だろう。
・サンプラー(シーケンサー?違いが判らない…)を使って、ヴォイスドラムスとコーラス、ギター等を即時で重ねて演奏。
・"Hard Working Man"は、CDで聴くとあんまり好みじゃないのだが、このスタイルだと面白く聴ける。
・「ベッドが走る」、久々に聴いた。初めて見たライヴですでに演奏していたような気がする。
・それは1995年だ。わたしもまだぎりぎり20歳代だった。
・声域が若干下がっていて、昔の曲の高音がきついという話をしていた。
・「地底へGo」を歌ってくれ、などと言わなくてよかった。
・隙を見て頼もうと思ったんだけどな。
・カヴァーは確か、"Ruby Tuesday","Helter Skelter","Running away~夜空","Play Something Sweet(Brickyard Blues)"
・五木ひろし来た!テレ東「木曜八時のコンサート」で五木が出るとくぎ付けのわたしだ。うれしい。
・一番好きなのは、「待っている女」だ。
・という話を青山氏本人に終演後しようと思ったが、返答に困るだろうからやめておいた。
・最後の最後"Starlab"の演奏がとても良かった。ヴォーカルもギターも。
・お客さんが帰りがけに「次はバンドで来てください」と言っていた。
・激しく同意だ。
・田村玄一さんも連れてきてほしい。
・メンバーだけで会場がいっぱいになるなあ。
・12月21日のライヴ、行きたいなあ。
grandfathersのTシャツを熟慮の末購入。
東北楽天ゴールデンイーグルスの日本シリーズ優勝を寿ぎ、パルコのサルバトーレ・クオモで夕食をいただく。相方さんにご馳走していただきました。揚げニョッキが特に美味しかった。
ご馳走さまでした。
ハロウィンも過ぎたので
2013年11月4日 音楽いきなり溢れるのは歳末感
仕事帰りに車で珍しくラジオを聴いた。
代車だからラジオ。
AM放送で古いクリスマスソングを特集していた。
まだ11月1日なのに。つい昨日、ハロウィンの由来を知らなくて、調べて貰ったばっかりだ。
冬至みたいなもんだと思っていたぜ。
Donny Hathaway "This Christmas" 1970
温かみを感じるクリスマスソングだ。
ハロウィンの由来を知らなかったわたしに、つべこべ言われたくはないか。
青山陽一に、ソロライヴで歌って貰いたい。
ライヴ、11月3日だがな。まだ11月だ。
仕事帰りに車で珍しくラジオを聴いた。
代車だからラジオ。
AM放送で古いクリスマスソングを特集していた。
まだ11月1日なのに。つい昨日、ハロウィンの由来を知らなくて、調べて貰ったばっかりだ。
冬至みたいなもんだと思っていたぜ。
Donny Hathaway "This Christmas" 1970
温かみを感じるクリスマスソングだ。
ハロウィンの由来を知らなかったわたしに、つべこべ言われたくはないか。
青山陽一に、ソロライヴで歌って貰いたい。
ライヴ、11月3日だがな。まだ11月だ。
ライヴインジャパンの金字塔
2013年10月26日 音楽
ジェフ・ベックって人はきっと、ギターの一部分なんだ。
あるいはギターが、ジェフ・ベックという人の一部分。
何故ベックが好きかと言えば、ギターばっかり弾いているからだ。
たまに歌いもするけどな。
で、ちょっと歌うたび、なにかしらケチをつけられる。気の毒。言うほどひどかねえよ。
何年か前のギターマガジンに、ベックのファッションの変遷を取り上げたページがあったが、要するに40年前も20年前も5年前も、服装の構成要素は基本変わっていないのだ。それは誰もが指摘するところである。
服装だけ見ると、何年頃の撮影か全くわからない。
シャツの袖が長いか短いかくらい。
最近はよく首にマフラーみたいなのを巻いているが、顎のあたりの贅肉が気になるのでしょうか。
ベック・ボガート&アピス ライヴ・イン・ジャパン 40周年記念盤
1973年の来日公演実況盤。従来盤をリマスタリングし、セットリストに沿った曲順に改めている。
以下感想。
・カーマイン・アピスのドラムスが妙にパタパタしている。
・ちょっとポリカ板でも叩いている感じ…
・よくこんなに手数の多いドラムスを叩きながら、メインヴォーカルを務められるなあ。
・ティム・ボガートのベースも強力だ。ぶんぶんあっちいったりこっち来たり。"Loose myself with you"で聴かれるソロが、ギターじゃなくてベースの音とは…
・3人組、ハーモニー、ってわけで、クリームを思い出す。最近聴いていないクリーム。あ、クラプトン来日するなあ。
・クラプトンはどうでもいいが、ポール・キャラックがメンバーで来るらしい。いいなあ。ドラムスはスティーヴ・ガッドだよ。
・昔クラプトンを見たときは、ベースがドナルド・ダックダンだったんだ。RIP…
・あ、いかんいかん。なぜクラプトンのことを考えていたのだ。
・こんなに迫力のある演奏を残しながら、メンバーがあまり前向きなコメントを寄せていないのが残念。というか、ベックからは一言もない。
・レココレ11月号のCharのインタビューによると、ベック・ボガート&アピスのことは語りたくない過去らしい。
・なんにせよ、オープニングの"Superstition"がカッコいいんだ。
・"Lady"がまた凄いんだ。
・そして"Jeff’’s Boogie"がまた。ベックみたいにギターを弾けるようになれるとは、万に一つも思えなくなる。
・"Why should I care"の、ライヴのうきうきした感じがいいなあ。映像はないのか映像は。
ベック・ボガート&アピスは言わばスーパーバンドである。
最少の人数で凄い演奏をしている。緊張度の高いライヴである。
2年ほどで活動を終えている。
素晴らしい記録だ。
73年のライヴレコーディングに携わったのは、CBSソニーに入社して数年という若い社員エンジニアだったそうだ。ライナーの彼らのインタビューも面白かった。
「ベックはおとなしいけど、大人って感じじゃなかった」という談話が、Charの「ベックは褒められて伸びる子」につながるなあ、と思った。
ベックはこの後、"Blow by blow"、"Wired"と、インスト、フュージョン路線へとシフトしていく。
あるいはギターが、ジェフ・ベックという人の一部分。
何故ベックが好きかと言えば、ギターばっかり弾いているからだ。
たまに歌いもするけどな。
で、ちょっと歌うたび、なにかしらケチをつけられる。気の毒。言うほどひどかねえよ。
何年か前のギターマガジンに、ベックのファッションの変遷を取り上げたページがあったが、要するに40年前も20年前も5年前も、服装の構成要素は基本変わっていないのだ。それは誰もが指摘するところである。
服装だけ見ると、何年頃の撮影か全くわからない。
シャツの袖が長いか短いかくらい。
最近はよく首にマフラーみたいなのを巻いているが、顎のあたりの贅肉が気になるのでしょうか。
ベック・ボガート&アピス ライヴ・イン・ジャパン 40周年記念盤
1973年の来日公演実況盤。従来盤をリマスタリングし、セットリストに沿った曲順に改めている。
以下感想。
・カーマイン・アピスのドラムスが妙にパタパタしている。
・ちょっとポリカ板でも叩いている感じ…
・よくこんなに手数の多いドラムスを叩きながら、メインヴォーカルを務められるなあ。
・ティム・ボガートのベースも強力だ。ぶんぶんあっちいったりこっち来たり。"Loose myself with you"で聴かれるソロが、ギターじゃなくてベースの音とは…
・3人組、ハーモニー、ってわけで、クリームを思い出す。最近聴いていないクリーム。あ、クラプトン来日するなあ。
・クラプトンはどうでもいいが、ポール・キャラックがメンバーで来るらしい。いいなあ。ドラムスはスティーヴ・ガッドだよ。
・昔クラプトンを見たときは、ベースがドナルド・ダックダンだったんだ。RIP…
・あ、いかんいかん。なぜクラプトンのことを考えていたのだ。
・こんなに迫力のある演奏を残しながら、メンバーがあまり前向きなコメントを寄せていないのが残念。というか、ベックからは一言もない。
・レココレ11月号のCharのインタビューによると、ベック・ボガート&アピスのことは語りたくない過去らしい。
・なんにせよ、オープニングの"Superstition"がカッコいいんだ。
・"Lady"がまた凄いんだ。
・そして"Jeff’’s Boogie"がまた。ベックみたいにギターを弾けるようになれるとは、万に一つも思えなくなる。
・"Why should I care"の、ライヴのうきうきした感じがいいなあ。映像はないのか映像は。
ベック・ボガート&アピスは言わばスーパーバンドである。
最少の人数で凄い演奏をしている。緊張度の高いライヴである。
2年ほどで活動を終えている。
素晴らしい記録だ。
73年のライヴレコーディングに携わったのは、CBSソニーに入社して数年という若い社員エンジニアだったそうだ。ライナーの彼らのインタビューも面白かった。
「ベックはおとなしいけど、大人って感じじゃなかった」という談話が、Charの「ベックは褒められて伸びる子」につながるなあ、と思った。
ベックはこの後、"Blow by blow"、"Wired"と、インスト、フュージョン路線へとシフトしていく。
泣くほど素晴らしいアルバム
2013年10月19日 音楽
Ry Cooder and Corridos Famosos "Live in San Francisco" 2013
たまたま立ち読みした「ストレンジデイズ」のCDレビュー欄を見なければ、リリースされていることを知らなかったアルバム。
ありがとう!「ストレンジデイズ」。立ち読みなんかしてすまなかった…。
まだ4曲目までしか聴いていないが、今年一番の名盤だ。
近年、まるで長い物語のような、メッセージ性の高いアルバムが続いていたライ・クーダー。
このアルバムは、初期のアルバムに多く取り上げられている、彼が、そしてアメリカがルーツとしている音楽をふたたび取り上げたライヴである。
収録日は、2011年8月31日と9月1日。
会場は、グレイトアメリカンミュージックホール、"Show Time"(1977)と同じだ。
「レコードコレクターズ」11月号のインタビューでは、メキシコの音楽「バンダ」との出会いがこのライヴのきっかけだったと語っている。
ライ本人が語るには、メキシコで150年の歴史がある大編成のバンドスタイルの音楽だが、ホーンの導入と、ポップ音楽のコードを用いるのが最近の傾向とか。
このライヴでは、La Banda Juvenilというバンドと共演している。
これは、と思う音楽との出会いを、常に大切にしているんだなあと思った。
多くの人に長く愛され親しまれている音楽が、大好きな人なんである。
昔の音楽であっても、基本的な感情は変わらない、そこに現代も共感が生まれる、とライは語っている。また、例えば「自警団員」"Vigilante man"のように、そこに歌われている古い時代の人々の苦難が、現代アメリカが抱える問題点となんら変わりないとも言っている。
賑やかなバンドと、それに負けないライのヴォーカルが力強い。
トークも楽しい。英語だからあんまり判らないけどな。
"Wooly Bully"で、ライの"Uno,dos,one two three cuatro"というカウントにびっくり。いいなあ。使おう。
ゲストはフラーコ・ヒメネス。御年72歳くらい(収録当時)。ライ曰く、フラーコは体調万全ではなかったらしいが、大丈夫か。
ドラムスは息子のヨアキム。ジャケットにあしらわれた写真は妻のスーザン・タイトルマンによる。家族で仲がいいな。
かつて沖縄の音楽にアプローチしたライだが、なんでも最近は河内音頭がお気に入りなんだと。本当に、大勢の人が楽しんでいる音楽が好きなんだなあ。
インタビューで、「福島についてのレコードを作りたい」と語っている。
目を向けるべきことに目を向けてそらさない姿勢が、素晴らしいと思う。
参考:「レコードコレクターズ2013年11月号」2013、「レコードコレクターズ増刊アメリカン・ロックvol.1」1992 ミュージックマガジン
たまたま立ち読みした「ストレンジデイズ」のCDレビュー欄を見なければ、リリースされていることを知らなかったアルバム。
ありがとう!「ストレンジデイズ」。立ち読みなんかしてすまなかった…。
まだ4曲目までしか聴いていないが、今年一番の名盤だ。
近年、まるで長い物語のような、メッセージ性の高いアルバムが続いていたライ・クーダー。
このアルバムは、初期のアルバムに多く取り上げられている、彼が、そしてアメリカがルーツとしている音楽をふたたび取り上げたライヴである。
収録日は、2011年8月31日と9月1日。
会場は、グレイトアメリカンミュージックホール、"Show Time"(1977)と同じだ。
「レコードコレクターズ」11月号のインタビューでは、メキシコの音楽「バンダ」との出会いがこのライヴのきっかけだったと語っている。
ライ本人が語るには、メキシコで150年の歴史がある大編成のバンドスタイルの音楽だが、ホーンの導入と、ポップ音楽のコードを用いるのが最近の傾向とか。
このライヴでは、La Banda Juvenilというバンドと共演している。
これは、と思う音楽との出会いを、常に大切にしているんだなあと思った。
多くの人に長く愛され親しまれている音楽が、大好きな人なんである。
昔の音楽であっても、基本的な感情は変わらない、そこに現代も共感が生まれる、とライは語っている。また、例えば「自警団員」"Vigilante man"のように、そこに歌われている古い時代の人々の苦難が、現代アメリカが抱える問題点となんら変わりないとも言っている。
賑やかなバンドと、それに負けないライのヴォーカルが力強い。
トークも楽しい。英語だからあんまり判らないけどな。
"Wooly Bully"で、ライの"Uno,dos,one two three cuatro"というカウントにびっくり。いいなあ。使おう。
ゲストはフラーコ・ヒメネス。御年72歳くらい(収録当時)。ライ曰く、フラーコは体調万全ではなかったらしいが、大丈夫か。
ドラムスは息子のヨアキム。ジャケットにあしらわれた写真は妻のスーザン・タイトルマンによる。家族で仲がいいな。
かつて沖縄の音楽にアプローチしたライだが、なんでも最近は河内音頭がお気に入りなんだと。本当に、大勢の人が楽しんでいる音楽が好きなんだなあ。
インタビューで、「福島についてのレコードを作りたい」と語っている。
目を向けるべきことに目を向けてそらさない姿勢が、素晴らしいと思う。
参考:「レコードコレクターズ2013年11月号」2013、「レコードコレクターズ増刊アメリカン・ロックvol.1」1992 ミュージックマガジン
「涙のリクエスト」はチャーリー・ドア
2013年10月6日 音楽tvk「秋の洋楽祭り」
リクエストしてやったぜ。
一曲も採用されなかったけどな。
The raybeats "Jack the ripper"
Ali Thomson "Take a little rhythm"
Iron Maiden "The prisoner"
Hindu love gods "Raspberry beret"
Kate Bush "Babooshka"
アイアンメイデンとケイト・ブッシュは、かかるかと思ったけどなあ。
TOTOなら"99"、ティアーズフォーフィアーズなら"Shout"、クラウデッドハウスは"Weather with
you"がよかったなあ。
あとになってみれば、何故流行したのかよく覚えていない曲というのが、歴代のトップ40ヒットのなかにある。
ボブ&ダグ・マッケンジーの"Take off"は、カナダの兄弟(という設定?)のコメディアン二人組が歌った1982年のヒット曲だ。
なんでアメリカ(合衆国)でヒットしたのかは、きっと英語版ウィキペディアに書いてあるが、もう寝なければならぬ。
歌詞の中に"great white north"という言葉が出てきて、これはカナダのことをいうのだと、「全米トップ40」で聴いた記憶がある。
歌の中身は知らないが、なんか素敵だなあ、と思った。
リクエストしてやったぜ。
一曲も採用されなかったけどな。
The raybeats "Jack the ripper"
Ali Thomson "Take a little rhythm"
Iron Maiden "The prisoner"
Hindu love gods "Raspberry beret"
Kate Bush "Babooshka"
アイアンメイデンとケイト・ブッシュは、かかるかと思ったけどなあ。
TOTOなら"99"、ティアーズフォーフィアーズなら"Shout"、クラウデッドハウスは"Weather with
you"がよかったなあ。
あとになってみれば、何故流行したのかよく覚えていない曲というのが、歴代のトップ40ヒットのなかにある。
ボブ&ダグ・マッケンジーの"Take off"は、カナダの兄弟(という設定?)のコメディアン二人組が歌った1982年のヒット曲だ。
なんでアメリカ(合衆国)でヒットしたのかは、きっと英語版ウィキペディアに書いてあるが、もう寝なければならぬ。
歌詞の中に"great white north"という言葉が出てきて、これはカナダのことをいうのだと、「全米トップ40」で聴いた記憶がある。
歌の中身は知らないが、なんか素敵だなあ、と思った。
「栗コーダーカルテットmeetsプログレッシブロックジャイアンツ」の素晴らしさ
2013年9月23日 音楽1曲め
エマーソン・レイク&パーマー「聖地エルサレム」
栗コーダーのアルバム「蛙のガリアルド」に収録済。違和感なし
2曲め
「笛でやるのはいかがなものか」
キングクリムゾン「太陽と戦慄パート2」
タイトル告げるや、場内(笑)
ウクレレ・フィーチャー
3曲め
「来日公演を見てフルートを始めようと思った」(川口)
「あ、始めていたんですね、これからではなくて」(栗原)
ジェスロ・タル「魔女の約束」
ピアニカ、アコースティックギターに、ディジュリドゥ?
トラッドの要素が共通するせいか、納得の演奏
4曲め
ピンク・フロイド「アスアンドゼム」
人力エコー
時折何故か場内(笑)
「ここまでは大丈夫なんですよ」
5曲め
「川口さんの楽器に注目」
「音、薄いですよ」
「『トランスヨーロッパエキスプレス』って言葉に注目してください」
「超特急じゃないです」シベ超じゃない
クラフトワーク「ヨーロッパ特急」
口琴フィーチャーの「トランスヨーロッパエキスプレス」が聴きもの
クラフトワーク、プログレなんだね
6曲め
「有名だけど演奏するのが恥ずかしい曲」
「キーボードの人が大活躍している曲」
フォーカス「悪魔の呪文」
超絶!口三味線!
ウクレレソロ
口笛を吹こうとしている栗原さん
「結成20年になるが初めてのことばかり」
「ちょっとむなしい」むなしいのか
7曲め
「これはたいへんにいい曲」
ジェントルジャイアント「シンクオブミーウイズカインドネス」
落ち着いたアレンジ
ほんとうにいい曲
8曲め
「最後の曲です」場内えー?「大丈夫結構長い」「長くて有名」
「恐ろしい企画に参加してしまいましたね」
「リハに10時間」
イエス「ラウンドアバウト」
ほんとうに有名曲
完璧なアレンジ、ウクレレソロすげえ
スティーヴ・ハウに聴かせたい
ビル・ブルフォード(ブラッフォードとは言わないらしい)にも聴かせたい
エマーソン・レイク&パーマー「聖地エルサレム」
栗コーダーのアルバム「蛙のガリアルド」に収録済。違和感なし
2曲め
「笛でやるのはいかがなものか」
キングクリムゾン「太陽と戦慄パート2」
タイトル告げるや、場内(笑)
ウクレレ・フィーチャー
3曲め
「来日公演を見てフルートを始めようと思った」(川口)
「あ、始めていたんですね、これからではなくて」(栗原)
ジェスロ・タル「魔女の約束」
ピアニカ、アコースティックギターに、ディジュリドゥ?
トラッドの要素が共通するせいか、納得の演奏
4曲め
ピンク・フロイド「アスアンドゼム」
人力エコー
時折何故か場内(笑)
「ここまでは大丈夫なんですよ」
5曲め
「川口さんの楽器に注目」
「音、薄いですよ」
「『トランスヨーロッパエキスプレス』って言葉に注目してください」
「超特急じゃないです」シベ超じゃない
クラフトワーク「ヨーロッパ特急」
口琴フィーチャーの「トランスヨーロッパエキスプレス」が聴きもの
クラフトワーク、プログレなんだね
6曲め
「有名だけど演奏するのが恥ずかしい曲」
「キーボードの人が大活躍している曲」
フォーカス「悪魔の呪文」
超絶!口三味線!
ウクレレソロ
口笛を吹こうとしている栗原さん
「結成20年になるが初めてのことばかり」
「ちょっとむなしい」むなしいのか
7曲め
「これはたいへんにいい曲」
ジェントルジャイアント「シンクオブミーウイズカインドネス」
落ち着いたアレンジ
ほんとうにいい曲
8曲め
「最後の曲です」場内えー?「大丈夫結構長い」「長くて有名」
「恐ろしい企画に参加してしまいましたね」
「リハに10時間」
イエス「ラウンドアバウト」
ほんとうに有名曲
完璧なアレンジ、ウクレレソロすげえ
スティーヴ・ハウに聴かせたい
ビル・ブルフォード(ブラッフォードとは言わないらしい)にも聴かせたい
すでに2回もやっておるのか
2013年9月23日 音楽NHK-FM 今日は一日プログレ三昧3
長い曲が多いから、尺がすぐ埋まっちゃうのかな。めでたい3回目。
こうして改めて機会を設けないと、なかなかラジオでかからない、プログレ。
だって曲が長いんだもの。
ニューウェイヴ全盛期にラジオをよく聴いていたわたしには、あんまり馴染みがないのだ。
プログレッシブロックに対するわたしの印象。
1.演奏している人が、賢そう
インストが多いからくだらないことうっかり歌詞にして莫迦にされなくて済むし(「ハイウェイスター」参照)、ピアノとかヴァイオリンとか、まっとうな音楽教育を受けた人がやってそう。学歴高めな感じがする。
見た目は、まあいろいろなんだが、ロバート・フリップなんて、仮にインタビューしたりしたら、まともに答えてくれないか、憐れんですっごい丁寧に教えてくれるか、どっちかだなあ。きっと。
ま、受けてくれないだろう、わたしのインタビューは。
2.聴いている人が、賢そう
バンド名もアーティスト名も長い。複雑。
UKはその短さに驚愕したものだ。だって2文字だぜ。
イタリアとかギリシャとかの聞きなれない名前が出てきたりもする。「デメトリオ・ストラトス」とかな。
そういうのをうっかり間違えて覚えるのが、わたしであるのだが。
アルバムタイトルもちょっと宇宙的だったり神話的だったりするわけでしょう。具体例が出てこないが。きっとそうだ。
邦題は邦題マニアには堪らないものがあるが、原題が解らないのでちょっと研究の余地がある。
3.曲がとにかく長い
本日のプログラムの幕開けが、マイク・オールドフィールド「チューブラーベルズ」だ。フルで聴いたの初めて。といっても、何ヴァージョンも録音しているわけだが。
音数多い、楽器の種類多い。構成がクラシック音楽みたい(小並感)。
曲が進んでくると、出だしがどんなだったか、思い出せない。
その割にドラムがどたばたしているのはなぜだろう。
ジャズロックみたいなのは、リズム隊もスマートなんだけどな。
と、全般的に学究的というか、賢い感じである。
そんなに音楽雑誌で頻繁に取り上げられた記憶もないわけで、取り上げたら取り上げたでマニアックになるわけだし、ファンの人が語りたくなるわけである。
「ピーチズエンレガリア」は、やっぱりアンサンブルモデルンに聴きなじんでしまったなあ。あのスピード感はたまらないなあ。
長い曲が多いから、尺がすぐ埋まっちゃうのかな。めでたい3回目。
こうして改めて機会を設けないと、なかなかラジオでかからない、プログレ。
だって曲が長いんだもの。
ニューウェイヴ全盛期にラジオをよく聴いていたわたしには、あんまり馴染みがないのだ。
プログレッシブロックに対するわたしの印象。
1.演奏している人が、賢そう
インストが多いからくだらないことうっかり歌詞にして莫迦にされなくて済むし(「ハイウェイスター」参照)、ピアノとかヴァイオリンとか、まっとうな音楽教育を受けた人がやってそう。学歴高めな感じがする。
見た目は、まあいろいろなんだが、ロバート・フリップなんて、仮にインタビューしたりしたら、まともに答えてくれないか、憐れんですっごい丁寧に教えてくれるか、どっちかだなあ。きっと。
ま、受けてくれないだろう、わたしのインタビューは。
2.聴いている人が、賢そう
バンド名もアーティスト名も長い。複雑。
UKはその短さに驚愕したものだ。だって2文字だぜ。
イタリアとかギリシャとかの聞きなれない名前が出てきたりもする。「デメトリオ・ストラトス」とかな。
そういうのをうっかり間違えて覚えるのが、わたしであるのだが。
アルバムタイトルもちょっと宇宙的だったり神話的だったりするわけでしょう。具体例が出てこないが。きっとそうだ。
邦題は邦題マニアには堪らないものがあるが、原題が解らないのでちょっと研究の余地がある。
3.曲がとにかく長い
本日のプログラムの幕開けが、マイク・オールドフィールド「チューブラーベルズ」だ。フルで聴いたの初めて。といっても、何ヴァージョンも録音しているわけだが。
音数多い、楽器の種類多い。構成がクラシック音楽みたい(小並感)。
曲が進んでくると、出だしがどんなだったか、思い出せない。
その割にドラムがどたばたしているのはなぜだろう。
ジャズロックみたいなのは、リズム隊もスマートなんだけどな。
と、全般的に学究的というか、賢い感じである。
そんなに音楽雑誌で頻繁に取り上げられた記憶もないわけで、取り上げたら取り上げたでマニアックになるわけだし、ファンの人が語りたくなるわけである。
「ピーチズエンレガリア」は、やっぱりアンサンブルモデルンに聴きなじんでしまったなあ。あのスピード感はたまらないなあ。
9月の歌と、映画の説明について/旨いもの日記
2013年9月22日 音楽
9月も後半なのに、この暑さ。
けさ(今となっては昨日の朝)の日刊スポーツ一面に、EW&F"September"の歌詞が載っていた。
歌いだしが、「覚えているか?/9月21日を」だ、そういえば。
9月の歌と言えば、クルト・ワイルが作曲した"September song"。
名だたるポピュラーシンガーがレパートリーにしているが、わたしが親しんで聴いたのは、ルー・リードのヴァージョンだ。
いかにもルー・リードらしい、メロディにもリズムにも、乗っているような乗っていないような、朗読のような歌い方だ。
もうすぐ9月も終わり、「あまちゃん」も終わり。
で、ことしの21st of septemberつまり昨日は、栗コーダーカルテットのコンサートへ行った。
わたしが初めて栗コーダーを見たのは、1997年のメトロトロンワークスだった。
そのときから、音楽は勿論、MCが印象的なグループだった。
今日は映画「ジョーズ」のテーマを演奏するに当たり、
「海水浴場にサメが出てきて、食ったー、食われたーという映画」と説明。
確かにそんな映画かも知れない。
コンサート、とてもよかった。
コンサートのあと、お食事をいただいた。
とても美味しかった。ごちそうさまでした。
けさ(今となっては昨日の朝)の日刊スポーツ一面に、EW&F"September"の歌詞が載っていた。
歌いだしが、「覚えているか?/9月21日を」だ、そういえば。
9月の歌と言えば、クルト・ワイルが作曲した"September song"。
名だたるポピュラーシンガーがレパートリーにしているが、わたしが親しんで聴いたのは、ルー・リードのヴァージョンだ。
いかにもルー・リードらしい、メロディにもリズムにも、乗っているような乗っていないような、朗読のような歌い方だ。
もうすぐ9月も終わり、「あまちゃん」も終わり。
で、ことしの21st of septemberつまり昨日は、栗コーダーカルテットのコンサートへ行った。
わたしが初めて栗コーダーを見たのは、1997年のメトロトロンワークスだった。
そのときから、音楽は勿論、MCが印象的なグループだった。
今日は映画「ジョーズ」のテーマを演奏するに当たり、
「海水浴場にサメが出てきて、食ったー、食われたーという映画」と説明。
確かにそんな映画かも知れない。
コンサート、とてもよかった。
コンサートのあと、お食事をいただいた。
とても美味しかった。ごちそうさまでした。
「イェーイ」の構造と提案
2013年9月8日 音楽朝まで寝ないで待った人だの夜中に起きた人だの、トルコ料理店で待機した人だの。
「歴史的な瞬間」に、立ち会いたいか。
開会式や閉会式で、カラオケ自慢みたいな歌手が歌うのは、是非とも勘弁。
東京都に納税している訳ではないからなあ、オレに言われる筋合いないか。
アトランタのロービー・ロバートソン、アテネのハリス・アレクシーウ、ロンドンのマイク・オールドフィールドやレイ・デイヴィス。
ロンドン、見所だらけで書ききれねえ。
じゃぱんで匹敵するのは、今なら初音ミクかなあ。
トッド・ラングレンが共演相手として目を着けたと噂のきゃりーぱみゅぱみゅとか。
まあ、だいぶ先だからなあ。
「あまちゃん」効果で大友良英に依頼が行くのは歓迎だ。ちんどんやノイズを盛り込んでほしいぜ。
五木八代サブちゃんの演歌勢で固めるのもありだ。閉会式は東京のご当地ソングの宝庫、ムード歌謡で飾りたい。
「歴史的な瞬間」に、立ち会いたいか。
開会式や閉会式で、カラオケ自慢みたいな歌手が歌うのは、是非とも勘弁。
東京都に納税している訳ではないからなあ、オレに言われる筋合いないか。
アトランタのロービー・ロバートソン、アテネのハリス・アレクシーウ、ロンドンのマイク・オールドフィールドやレイ・デイヴィス。
ロンドン、見所だらけで書ききれねえ。
じゃぱんで匹敵するのは、今なら初音ミクかなあ。
トッド・ラングレンが共演相手として目を着けたと噂のきゃりーぱみゅぱみゅとか。
まあ、だいぶ先だからなあ。
「あまちゃん」効果で大友良英に依頼が行くのは歓迎だ。ちんどんやノイズを盛り込んでほしいぜ。
五木八代サブちゃんの演歌勢で固めるのもありだ。閉会式は東京のご当地ソングの宝庫、ムード歌謡で飾りたい。
Squeeze "This summer" (1995)
アルバム「リディキュラス」収録。
前作のアルバム「サムファンタスティックプレイス」(1993)は名曲揃いの名盤で、宿願の来日公演も果たしたのだった。
「アナザーネイルインマイハート」で始まったこの公演を、わたしは死んでも忘れないよ。
そして「リディキュラス」。
このアルバムを聴いて何故か、終わりの始まり、という言葉が浮かんだ。
まあ、結果的に、終わらなかったのだが。
でもまあ、98年のアルバム「ドミノ」の後は、グレンはソロ活動を精力的に行っていく。
「リディキュラス」に、そこはかとない閉塞感を感じたわたしであるが、後年、"This summer"のプロモーション映像を見て、ありゃ、と思った。
ないよ閉塞感。
勘違いか?
空気を入れて膨らませるピコピコハンマーで、なぜかお互いの頭をリズミカルにはたきあう、グレンとクリス。
ロンドンで見た二人の短いライヴでは、怪しげな会場に集まった善男善女のおっさんおばさんが、"Electric trains"を熱唱していた。
クリケットのバットでギターごっこをするという歌詞は、イギリスならでは。
クリス・ディフォードは飛行機嫌いだ。
次は船で来ておくれ。
アルバム「リディキュラス」収録。
前作のアルバム「サムファンタスティックプレイス」(1993)は名曲揃いの名盤で、宿願の来日公演も果たしたのだった。
「アナザーネイルインマイハート」で始まったこの公演を、わたしは死んでも忘れないよ。
そして「リディキュラス」。
このアルバムを聴いて何故か、終わりの始まり、という言葉が浮かんだ。
まあ、結果的に、終わらなかったのだが。
でもまあ、98年のアルバム「ドミノ」の後は、グレンはソロ活動を精力的に行っていく。
「リディキュラス」に、そこはかとない閉塞感を感じたわたしであるが、後年、"This summer"のプロモーション映像を見て、ありゃ、と思った。
ないよ閉塞感。
勘違いか?
空気を入れて膨らませるピコピコハンマーで、なぜかお互いの頭をリズミカルにはたきあう、グレンとクリス。
ロンドンで見た二人の短いライヴでは、怪しげな会場に集まった善男善女のおっさんおばさんが、"Electric trains"を熱唱していた。
クリケットのバットでギターごっこをするという歌詞は、イギリスならでは。
クリス・ディフォードは飛行機嫌いだ。
次は船で来ておくれ。
気がつけば8月 夏の歌
2013年8月3日 音楽Daryl Hall & John Oates "August day"
1978年のアルバム『赤い断層』収録。
重たい灰色が立ち込める空のイメージはけだるい。
シンプルな演奏とダリルののびやかなヴォーカルが、なんともかっこいい。
大人っぽい。
子供な感想。
35年前の8月は、今みたいな酷暑じゃあなかったんだよなあ。
プールの帰りに、アスファルトを裸足でぺたぺた歩いていたもの。
XTC"Summer’s cauldron"
1986年のアルバム『スカイラーキング』収録。
アルバム冒頭、虫の声のようなSEに導かれてはじまる。
夏の大釜で、どろどろに溶けたバターの中で溺れるイメージ。
暑いよ。
"When miss moon lays down, and sir sun stands up"
という歌詞が、いかにもイギリスのおとぎ話的。
プロデューサーのトッド・ラングレンとの確執で超有名なアルバム。
バンド公認の記録本を読むと、それはもはや流血の惨事が展開されても不思議ではないくらい、緊張感溢れるスリルとサスペンスの現場だったらしい。
が、トッド側の記録本では、それすらもはや成功譚。
バンド側もいい思い出くらいのコメント。
それでいいのか。
参考文献
クリス・トゥーミィ著『XTC チョークヒルズアンドチルドレン』(新宿書房 1993)
ポール・マイヤーズ著『トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代』(P-Vine BOOks 2011)
夏休み、暇を貪っていたのが懐かしく思い出される。
部活も行かない、アルバイトもしない、趣味もない、何もしない。
さりとて学校に行きたいわけでもない。
だらだら、だらだら過ごしていたんだ。
1978年のアルバム『赤い断層』収録。
重たい灰色が立ち込める空のイメージはけだるい。
シンプルな演奏とダリルののびやかなヴォーカルが、なんともかっこいい。
大人っぽい。
子供な感想。
35年前の8月は、今みたいな酷暑じゃあなかったんだよなあ。
プールの帰りに、アスファルトを裸足でぺたぺた歩いていたもの。
XTC"Summer’s cauldron"
1986年のアルバム『スカイラーキング』収録。
アルバム冒頭、虫の声のようなSEに導かれてはじまる。
夏の大釜で、どろどろに溶けたバターの中で溺れるイメージ。
暑いよ。
"When miss moon lays down, and sir sun stands up"
という歌詞が、いかにもイギリスのおとぎ話的。
プロデューサーのトッド・ラングレンとの確執で超有名なアルバム。
バンド公認の記録本を読むと、それはもはや流血の惨事が展開されても不思議ではないくらい、緊張感溢れるスリルとサスペンスの現場だったらしい。
が、トッド側の記録本では、それすらもはや成功譚。
バンド側もいい思い出くらいのコメント。
それでいいのか。
参考文献
クリス・トゥーミィ著『XTC チョークヒルズアンドチルドレン』(新宿書房 1993)
ポール・マイヤーズ著『トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代』(P-Vine BOOks 2011)
夏休み、暇を貪っていたのが懐かしく思い出される。
部活も行かない、アルバイトもしない、趣味もない、何もしない。
さりとて学校に行きたいわけでもない。
だらだら、だらだら過ごしていたんだ。