巨大手動風車型抽選機の夜
2013年12月16日 音楽エルヴィス・コステロ、最初に見たのは23歳の時だった。
Elvis Costello & The Imposters "Spinning Wheel Tour Japan"
行ったのは12月13日金曜日、会場は六本木EXシアター。
「曲順は巨大ルーレットで決める」というシステムが、どんなもんだか気になったのが、公演1週間ほど前。
投稿動画など見ると、観客がステージに上げられて、からからとルーレットを回すらしい。
ステージに上げられたらどうしよう。
"Shipbuilding"って、通じるかなあ。自信ないなあ。
などと考えつつ、寒い寒い六本木の、最近オープンしたホールに到着。
階段を下る。地下二階。
椅子席が取れず、スタンディングへの恐怖におののいていたが、整理番号のわりにはステージ近くを陣取ることができ、恐怖が吹き飛ぶ。
開演前は余裕綽々だったのだ。
周りを見回すと、まあだいたいご同輩が多いかな、と見た。
彼らも余裕綽々だったのだ。始まる前は。
そして待ちに待ったメンバー(もちろんピート・トーマスもスティーヴ・ナイーヴも)&御大登場。
登場するや、"I hope you’re happy now"がスタート。2曲目で"Heart of the city"が演奏され、嬉しいったらありゃしない。
ノンストップで5曲を演奏。おっさん喉強いぜ。
噂通りさっそく観客がステージへ上げられ、ルーレットを回す。
回したお客さんはそのままステージ上で、コステロのすぐ横の椅子に掛けて演奏を聴く。すげえ。
ステージ下手には時折ダンサーのおねいさんが登場し、カッコよく踊る。
コステロの音楽、踊っていいんだね。
「踊ってください」だったか「踊りましょう」だったか、日本語でかかれたボードも出してきたしな。あんまり使われていなかったが。
なんだかすっかりベテランになってしまった感のあるコステロだが、踊る音楽をやっている、という自覚が嬉しいな。
しかし、"Tokyo storm warning"あたり(セットリストによると11曲め)で、わたしに早くも疲れが。
というか、なんとなく時節柄、このタイトルは、ちょっとなあ。
続いてあまり好みではない"She"が演奏され、ひとり休憩モードとなる。
コステロは何度もギターを持ち替え、休むことなく、演奏し、歌う。
と思えば突然、ステージを降りて観客のいる中を歌いながら歩いてみたり。
"God give me strength"では、コステロが会場内のどこにいるのか、完全に見失う。
いったんメンバーが下がったので(セットリストだと17曲をすでに演奏)、あとはアンコールかなと思ったら、
後で振りかえったらそこが折り返しだった。
この後さらに、17曲を演奏。
今日は演奏しないかな、と思っていたら、"Shipbuilding"を演奏してくれてうれしかった。
終盤は、"Everyday I write the book" "Alison" "High Fidelity"など、場内合唱モード。
最後は"(What’s so funny `bout) peace, love and understanding"で大団円。
ニック・ロウが書いた「平和と愛と理解のどこが可笑しいんだい?」というこの曲が大好きだ。
wowowの中継も入り、大いに盛り上がったライヴだった。
終演後、会場内のそこここから、「腰痛い」「首痛い」「足痛い」の声が。
そして二階分の階段を、集団ゾンビと化してのそのそ上がるおっさん、おばさん達。
ここは地下二階だったのですね。
約3時間、殆ど休憩もなく歌い切ったコステロ。
片や体力の潰えたわたしは、日頃の運動不足を痛感しながら、冬の六本木をそぞろ歩くのだった。
Elvis Costello & The Imposters "Spinning Wheel Tour Japan"
行ったのは12月13日金曜日、会場は六本木EXシアター。
「曲順は巨大ルーレットで決める」というシステムが、どんなもんだか気になったのが、公演1週間ほど前。
投稿動画など見ると、観客がステージに上げられて、からからとルーレットを回すらしい。
ステージに上げられたらどうしよう。
"Shipbuilding"って、通じるかなあ。自信ないなあ。
などと考えつつ、寒い寒い六本木の、最近オープンしたホールに到着。
階段を下る。地下二階。
椅子席が取れず、スタンディングへの恐怖におののいていたが、整理番号のわりにはステージ近くを陣取ることができ、恐怖が吹き飛ぶ。
開演前は余裕綽々だったのだ。
周りを見回すと、まあだいたいご同輩が多いかな、と見た。
彼らも余裕綽々だったのだ。始まる前は。
そして待ちに待ったメンバー(もちろんピート・トーマスもスティーヴ・ナイーヴも)&御大登場。
登場するや、"I hope you’re happy now"がスタート。2曲目で"Heart of the city"が演奏され、嬉しいったらありゃしない。
ノンストップで5曲を演奏。おっさん喉強いぜ。
噂通りさっそく観客がステージへ上げられ、ルーレットを回す。
回したお客さんはそのままステージ上で、コステロのすぐ横の椅子に掛けて演奏を聴く。すげえ。
ステージ下手には時折ダンサーのおねいさんが登場し、カッコよく踊る。
コステロの音楽、踊っていいんだね。
「踊ってください」だったか「踊りましょう」だったか、日本語でかかれたボードも出してきたしな。あんまり使われていなかったが。
なんだかすっかりベテランになってしまった感のあるコステロだが、踊る音楽をやっている、という自覚が嬉しいな。
しかし、"Tokyo storm warning"あたり(セットリストによると11曲め)で、わたしに早くも疲れが。
というか、なんとなく時節柄、このタイトルは、ちょっとなあ。
続いてあまり好みではない"She"が演奏され、ひとり休憩モードとなる。
コステロは何度もギターを持ち替え、休むことなく、演奏し、歌う。
と思えば突然、ステージを降りて観客のいる中を歌いながら歩いてみたり。
"God give me strength"では、コステロが会場内のどこにいるのか、完全に見失う。
いったんメンバーが下がったので(セットリストだと17曲をすでに演奏)、あとはアンコールかなと思ったら、
後で振りかえったらそこが折り返しだった。
この後さらに、17曲を演奏。
今日は演奏しないかな、と思っていたら、"Shipbuilding"を演奏してくれてうれしかった。
終盤は、"Everyday I write the book" "Alison" "High Fidelity"など、場内合唱モード。
最後は"(What’s so funny `bout) peace, love and understanding"で大団円。
ニック・ロウが書いた「平和と愛と理解のどこが可笑しいんだい?」というこの曲が大好きだ。
wowowの中継も入り、大いに盛り上がったライヴだった。
終演後、会場内のそこここから、「腰痛い」「首痛い」「足痛い」の声が。
そして二階分の階段を、集団ゾンビと化してのそのそ上がるおっさん、おばさん達。
ここは地下二階だったのですね。
約3時間、殆ど休憩もなく歌い切ったコステロ。
片や体力の潰えたわたしは、日頃の運動不足を痛感しながら、冬の六本木をそぞろ歩くのだった。