四月の莫迦

2013年4月1日 読書
うそであればよいのに


今から14年くらい前のある日。
東京へ遊びに行って、帰りの電車で本でも読もうと思って、駅で本を買った。
雑誌かなにかで話題になっていて、書籍名に覚えがあったノベルズを、適当に買った。
ハードカバーは重いが、ノベルズなら手頃だ。
飽きてもたいした荷物にならない。

飽きるどころか、車中でどんどん読み続け、あっというまに地元駅についてしまった。

どうしよう。

続きが読みたい。

駅から10分くらい歩くので、歩きながら読めないかと試してみたが、ちょっと無理だった。
急いで帰って、続きを読んだ。

殊能センセーに、ひとことだけ言いたいことがあったのに。

Jorge Calderon、読み方は「ホルヘ・カルデロン」だと思います。
("o"の上に記号が付きます。)

最近食べたものを記録する 2
最近食べたものを記録する 2
最近食べたものを記録する 2
かなしくても、たべる


フォアグラ入りハンバーグランチ
残念ながら3月をもってランチ終了…

手作りのりんごケーキ
マカロンに続く力作

お餞別にいただきました
お世話になりました
ラーメンたべたい
おいしかったよ

田ぶし 春の限定メニュー
魚貝豚骨らーめん

草野仁さんが愛飲していそうな、あさりの出汁。

あ、あれはしじみか。

食べても食べても、「え、豚骨ですか?」という軽さ。
お酒を飲んだ翌日の、朝食にグー。


『追悼 殊能将之さん/法月綸太郎、大森望』 メフィスト2013vol.1 講談社

だいたい、亡くなったとたんに「〇〇さん」って、なんだよ。

ウォーレン・ジヴォンが亡くなったとき、職場の近所のCDショップが「追悼ウォーレン・ジヴォンさん ご冥福をお祈りします」って貼りだしていて、びっくりした。
抜け目ないっつうか。
ジヴォン、亡くなったこと以外に、他に売りがないみたいではないか。

だいたい、亡くなったとたん、「ありがとうございました」って、なんだよ。

そんなにすぐ、過去の人にしたいのかい?

法月綸太郎は、やっぱり信じられなくて、「嘘の追悼文」だとしている。
喪失感が伝わる。

大森望は、殊能センセーとなる以前からの、センセーを振り返っている。

殊能センセーは、博覧強記の人だ。本当に、いろんなことを知っているなあ、と思う。
引用なんて難しくてよく解らない。
けれど、小説を読んだ後、なんともいえない充足感がある。

センセーの日記も、いろいろなことに言及していて、現代音楽についての記述など、わたしにはよく解らないことが多い。
でも、それは知識のひけらかしなどではない。
真矢みき様への真摯な姿勢、お茶の間目線でのテレビ番組の感想や家事の記録は、短いけれど、センセーの小説を読んだときと同じくらいの充足感がある。


ひょっこりどこかから出てきてくれないかな、センセー。
何て名前でもいいですから。

ラジオで大森望が殊能将之逝去について語ったのを、ネットのアーカイヴで聴いたが、いちばん印象に残ったのは、大森氏が婦人物トップス(いいやつ、Lサイズ)を着ている、ということだった。
著者近影がなんとなくおばさんぽいのは、そのせいだったのか。

センセー、すまない。

先日カラオケへ連れて行って貰い、"Scissor man"はやっぱり入っていなかったので、代わりと言ってはなんだが、"That’s really super,supergirl"を歌ってきた。

センセー、すんません。
中学1年当時のわたしは、「ゴダイゴのシングルレコードをたくさん持っている人」だった。


ゴダイゴの"Our decade"(1979)は、わたしが初めて買ったオリジナルアルバムだ。
ちなみに生まれて初めて買ったLPレコードは、「ピンク・レディー ベストヒットアルバム」(1977)である。

"Our decade"には、知っているヒット曲は「はるかな旅へ」1曲しか入っていなかった。
たぶん、当時のわたしは拍子抜けしたんだろう。

このアルバムから、いろいろなことを知った。

「パープルポイズン」という曲は、とっても短いのだけど、歌詞にハイジャック、クーデター、バングラデシュ、という言葉が出てくる。
ホステージ(人質)という言葉も出てくるが、中学1年生だからまだ知らない。
歌詞らしくない言葉だなあ、と思った。

わたしが「花はどこへ行ったの」などのメッセージ性の高い歌や、ウッドストックなんかを知ったのは、この曲よりずっと後だ。

映画「イージーライダー」というものがあるのを知らず、2曲目の同タイトル曲から情景を思い浮かべた。


「人類の進歩と調和」をテーマに行われた日本万国博覧会。70年代はこの催しから始まった。
進歩と調和の実現のため高みを目指すうち、コミュニケーションを失いはじめた、と歌う「プログレスアンドハーモニー」を皮切りに、"Our decade"は、70年代の10年間をふりかえる内容となっている。

希望に満ちたはじまりであったはずなのに、世相や時代の変化に伴う不安感が歌詞には反映されている。


何回も聴いた愛聴盤だが、そのうち、ゴダイゴのタケカワユキヒデのヴォーカルが、癖のない明朗な感じなので、曲調に合わないような気がしてきた。

ほどなくして、「こういう音楽を聴くんだったら、本場のロックを聴けばいいのだ」と思って、わたしは洋楽一辺倒になっていった。

あまり私的な感情を歌わず、大きなことを歌いがちな気がして、ゴダイゴというバンドがなんとなく面白みがないように思い始めた。


"Our decade"を先日、CDで買い直して、聴き返している。

繊細なアレンジを施した、上質なロック・アルバムである。古さは感じない。

呼称は知らないにしても「コンセプトアルバム」だとは思っていたが、ゴダイゴ、今聴くと案外プログレであったよ。

物足りなく思ったヴォーカルは、この声質だからこそ、何度となく聴き返すことに耐えられるのだと思った。
楽曲そのものの持つ感情が、素直に伝わる。

CDのクレジット(字が小さすぎる)を読んで初めて気づいたのが、女性コーラス陣。
ひとりは"Kayoko Ishu"とあるから、伊集加代。
贅沢だ。
ネスカフェは、CMを伊集版へ戻すように。
今のあれはないわ。
もうひとりは、"Sandi A.hohn"とあるが、サンセッツのサンディかな。サンドラ・ホーンですかな。
贅沢だ。

テレビで見てファンになって、ゴダイゴは間違いなくわたしのアイドルだった。
アイドルでありながら30年以上経っても、懐かしい思いだけでなく楽曲が聴けるのは、本当に嬉しいことだ。
脚は組まない方が良いと思うのだが。美容的に。


カフェという名の店舗がある。
ねこカフェとかメイドカフェとかじゃないやつ。

店舗建物の前(屋外)にもテーブルと椅子を並べて、飲食をさせているようなお店だ。

あの席には、どのような手続きを経て座るのか。


選ばれし者のみの席か。


いきなり座ったりしたら、店員(ギャルソン?)に、チェンジとか言われるのか?


客が向き合って座らないのも、少し不思議。

パリに生まれなくてよかった。

後悔先に立たず


歯の神経を抜いて貰った。

先週末くらいから、急に歯の調子が悪くなった。
熱いものを口にいれると、右上の一本が痛い。

冷たいものもしみなかったのに。噛んでもなんともないのに。

おかしいな。

そのうち、喋っていて外気が冷たいと、それさえしみるようになった。

順番違わね?
ま、とにかくだめなものはだめだ。

小さいころから、歯が悪い。
歯磨きをちゃんとしなかったせいだ。
一度も治療していない歯は、せいぜい1本か2本。
神経が生きている歯は5本あるかないか。

そんな数少ない、貴重な神経を、ついに抜くことに。

『屍者の帝国』で言えば、霊素を抜かれたわたしの歯たち。

こんなことばかりで、本当にすまない。

春先忙しくて、ちゃんと磨けていなかったんだね。

高齢になるとたいがい、身体のどこそこが悪くなる。
血圧が高いとかなんだとかで、医者通いをする人も多い。

老いての歯医者さん通いはたいへんだ。

という後悔の気持ちを忘れないよう、日記に記す。
ちゃんとしていない人の日常
喉元過ぎればなんとやら


桃色と緑色と白色のは「アブリル」、4月ですな

チョコレートのは、ナッツの味わいが濃厚

表面のカラメルの薄さがまた絶妙なのだ

富士宮市のパティスリーjavaにて


きちんと歯磨きしましたよ


こいつとの仁義なき戦い
こいつとはこいつ(写真)


一見クローバーのような可憐な草ではあるのだが。

こいつがみっしり生えているのである。

石の下と言わず、物置の下と言わず、芝の中からも水仙のあいだからも
にょきにょきにょきにょきと繁茂。

ちゃんと抜かないと、リトル大根のような根っこが残ってしまうのだ。

地面が固いからケンスコ(剣スコップな)動員だ。


あと、オカヒジキみたいなスギナ。
土筆のうちにたべてしまえばよいのだが、気がつけば繁茂。

手仕事じゃぱん

2013年4月29日 趣味
手仕事じゃぱん
連休にやりたいこと それは風呂掃除 というかカビとり


どうみてもティッシュボックスカバーにしか見えないこれ(写真)は、化粧ポーチである。
手芸店で一揃い買ってきてちくちく縫ってみた。
両サイドのリボン(ファスナーの上げ下げのとき、掴むところ)が長くなりすぎ。

さて。年に数回の楽しみである「完成!ドリームハウス」(テレビ東京)、敷地は広いのに地盤が悪い、というところまで見て、入浴。
風呂から上がってテレビをつけたら、びっくり。

外壁がガラス。

内壁もガラス。

違うな、えーと、あれはなんというのだ。
外壁(ガラス)はあるが内壁は貼られていない。

基礎がおおむね、ものすごく低い。
壁の断熱材がない。
柱はあるのか?
そもそも主体構造はなに?

ちゃんと見ればよかった。

地元局での放映が待たれる。
フジロックへ行きたいな
行かないんですけどね


ことしのフジロックに、エイミー・マンが来る。

この4月でツアーがひと段落したらしく、彼女の公式ページによると、フジロックの前後はコンサート日程がない。
フジロックのためだけの来日なのかなあ。

ティル・チューズデイ時代の曲は、ヒットしたシングルしか知らない。
"Voices carry" 邦題「愛のVOICES」(1985)
邦題がてきとうだと思う。

10年後(だったのか…)の1995年のソロアルバム"I’m with stupid"には、(我が)スクイーズのグレン・ティルブルックとクリス・ディフォードが参加している。
このアルバムの一曲目、"Long shot"のギターソロの一節が、スクイーズの"Up the junction"のイントロ(たぶん)だったりして、楽しい。

音楽を手掛けた1999年の映画『マグノリア』、サウンドトラックの冒頭を飾るニルソンのカヴァー"One"は、95年のトリビュート盤"For the love of Harry:Everybody sings Nilsson"に収録されている。
最初の"OK,Mr.mix"の声は、ニルソン自身のものらしい。また、ニルソンの他の曲の歌詞をそのままバックヴォーカルとして重ねたり、スクイーズのクリスとニール・イネスが参加したり。趣深いヴァージョンだ。

アカデミー賞の授賞式で、"Save me"を歌っていたなあ。
いつもながら淡々と。
いつも見ていたわけではないが。

昨年出たアルバム"Charmer"を、遅まきながら最近聴いている。
いつになく、軽快な感じがする。
潔さはあいかわらず。かっこいいなあ。
コンサート行きたいなあ。フジロックは無理だけど。

ことしの夏は、トッド・ラングレンも来日する。
トッドの新譜"State"は、どうなんだろう。
聴くのが怖い。